新刊!『蜂須賀が隠した天照大神の祠と五角形古墳の謎 ― 阿波に封じられた王権の記憶』(電子本)
¥1,000
残り1点
International shipping available
新刊!『蜂須賀が隠した天照大神の祠と五角形古墳の謎 ― 阿波に封じられた王権の記憶』(電子本)
序章 阿波に残された沈黙
阿波には、語られなかった歴史がある。
それは失われたのではなく、意図的に沈黙の中へ置かれた。
この地には、天照大神に結びつく祠の痕跡があり、同時に五角形という異形の古墳が残されている。どちらも、偶然として片づけるには不自然すぎる存在だ。
戦国の終わり、阿波を治めた蜂須賀家は、これらを壊さず、しかし語らなかった。
それは無知ではなく、知っていたからこその選択だったのかもしれない。
本書は、隠された祠と五角形古墳を手がかりに、阿波に封じられた王権の記憶を静かに辿る。
第1章 蜂須賀家とは何者だったのか
戦国を生き抜き、徳島藩を治めた蜂須賀家。
彼らは単なる武家大名ではなく、「土地の記憶」を理解していた支配者であった可能性を探る。
第2章 徳島藩成立と「見えない支配」
表の政治と、裏の統治。
神社・古墳・祭祀をどのように管理し、何を残し、何を隠したのか。
第3章 天照大神信仰の本質
天照大神は単なる太陽神ではない。
王権・血統・正統性を象徴する存在としての側面を、古代史から読み解く。
第4章 阿波における天照大神信仰の特異性
伊勢とは異なる、阿波独自の天照信仰。
なぜこの地に「祠レベル」の祭祀が存在したのか。
第5章 隠された祠という概念
「存在しないことにされた神」。
記録に残らず、口伝と地形だけに痕跡を残す祠の特徴を整理する。
第6章 蜂須賀はなぜ祠を隠したのか
破壊ではなく「封印」を選んだ理由。
それは恐れか、理解か、それとも守護だったのか。
第7章 阿波に残る異形の古墳
前方後円墳でも円墳でもない、異質な形。
その中でも特に謎深い「五角形古墳」に焦点を当てる。
第8章 五角形という形の意味
五角形は偶然ではない。
陰陽五行、五方位、王権儀礼との関係を考察する。
第9章 全国にほとんど存在しない五角形古墳
他地域との比較から見えてくる、阿波古墳文化の異端性。
第10章 五角形古墳は誰の墓なのか
豪族か、巫王か、それとも「王ではない王」か。
被葬者像を複数の視点から検討する。
第11章 祠と古墳は結びついているのか
神を祀る場所と、死者を葬る場所。
両者が意図的に配置された可能性を地形から読む。
第12章 阿波と王権の記憶
邪馬台国以前、あるいは並行して存在した「もう一つの中枢」。
第13章 秀真伝・忌部・阿波の知識層
文字を持たぬはずの時代に存在した、高度な思想と記録文化。
第14章 蜂須賀は何を知っていたのか
入封時に調査されたと考えられる土地の古層。
彼らが得た情報と判断。
第15章 破壊されなかった理由
多くの古代遺構が壊される中、なぜ「残された」のか。
第16章 近代史が語らなかった阿波
学問と政治の都合によって切り落とされた視点。
第17章 地名・伝承・沈黙の一致
文献にないが、現地にだけ残る一致点を拾い上げる。
第18章 天照大神は本当に伊勢だけの神なのか
信仰の中心は移動する。
その可能性を阿波から問い直す。
第19章 五角形古墳が現代に語りかけるもの
それは過去ではなく、「まだ終わっていない物語」である。
終章 封じられた神と記憶を解くということ
隠されたものを暴くのではなく、
静かに「思い出す」ために―阿波という土地が持つ意味を再確認する。
