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『阿波国府に集まった神々 ― 国のはじまりは阿波にあった』(電子本)

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『阿波国府に集まった神々 ― 国のはじまりは阿波にあった』

― 失われた神集いの記憶と、ヤマト以前の王権 ―

序文

国が生まれる前、神々はどこに集ったのか。

剣山の気配が里へ降り、清き川が言葉を運び、海と山が交わる場所。

そこに「阿波国府」はあった。

阿波は、ただの一地方ではない。

古代、人と神が境を分かたなかった時代、この地には各地の神々が集い、国の形を定め、祭祀と統治の原型を語り合ったと伝えられる。

だがその記憶は、やがてヤマトの物語に覆われ、神集いの舞台は静かに忘れ去られていった。

本書は、阿波国府を中心に再び神々を集める試みである。

地名、神社、祭祀、伝承の断片を拾い上げ、「国の始まりはどこで語られたのか」という問いに、阿波という視点から静かに光を当てていく。

項目

第1章 阿波国府とは何であったのか
― 政治の中枢か、神集いの聖地か

第2章 「国府」という言葉に隠された古層
― 律令以前の国の中心

第3章 なぜ神々は阿波に集ったのか
― 地形・水・鉱物が示す理由

第4章 剣山信仰と天上の神々
― 山は天と地をつなぐ柱であった

第5章 吉野川・園瀬川と水の神集い
― 流れが生んだ祭祀ネットワーク

第6章 阿波に坐す国つ神たち
― 土地と共に生きた神々

第7章 海から来訪した神々
― 海部・航海神・外来神の影

第8章 大国主神と阿波
― 国造り神はどこで語られたのか

第9章 天照系神話と阿波の距離
― 中心から外された聖地

第10章 神集いの儀式とその痕跡
― 祭・舞・音に残る記憶

第11章 名もなき神社に宿る国府の影
― 小社にこそ残る真実

第12章 勾玉・翡翠・祭祀具
― 神々を結ぶ物質の力

第13章 阿波と出雲を結ぶ見えない線
― 「阿波出雲」という視点

第14章 神々と人が共に治めた時代
― 政と祭が分かれる前

第15章 国府に集った「忘れられた神」たち
― 記紀に記されなかった存在

第16章 ヤマト王権と神集いの再編
― 中心の移動と記憶の書き換え

第17章 なぜ阿波の神話は語られなくなったのか
― 消されたのではなく、封じられた

第18章 現代に残る神集いの名残
― 祭礼・地名・伝承

第19章 阿波国府を起点とする日本神話再読
― 神話を逆から読む

第20章 神々は今も阿波に集う
― 人が忘れても、土地は覚えている

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