なぜ、1000年続いたローマ帝国は滅びたのか ― 繁栄の極みが、静かな終焉へと変わるとき ―
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なぜ、1000年続いたローマ帝国は滅びたのか ― 繁栄の極みが、静かな終焉へと変わるとき ―
序文
「ローマ帝国」は、軍事力だけでなく、法・道路・都市・貨幣によって世界をまとめあげ、千年にわたり繁栄した稀有な文明国家であった。
しかし、その滅亡は一瞬の出来事ではない。476年の西ローマ帝国滅亡は象徴にすぎず、実際には数百年にわたる内部の変質と疲弊が、静かに帝国を終わらせていった。
本書では、ローマ帝国がなぜ長く続き、なぜ避けられぬ終焉に向かったのかを、20の視点から簡潔に読み解く。
それは過去の歴史であると同時に、巨大な文明が必ず直面する宿命を映し出す物語でもある。
目次(20章)
第1章|ローマはなぜこれほど長く続いたのか
共和政から帝政へ、持続可能だった統治構造の強さ。
第2章|拡大がもたらした成功と代償
征服が富を生み、同時に重荷を生んだ。
第3章|終わりなき領土防衛という罠
国境線が長くなるほど、防衛は脆くなる。
第4章|皇帝という不安定な存在
絶対権力がもたらした安定と混乱。
第5章|内乱国家となったローマ
敵よりも多くの血を流した「内なる戦争」。
第6章|軍団はなぜローマを守れなくなったのか
市民軍から傭兵軍への転換。
第7章|経済を蝕んだ重税とインフレ
貨幣改鋳が信頼を壊した。
第8章|都市文明の静かな衰退
かつての繁栄都市が維持できなくなる過程。
第9章|官僚国家の完成と硬直
制度が完成した瞬間、改革は止まった。
第10章|広がりすぎた格差社会
富と義務の不均衡が社会を分断する。
第11章|農民の消失と税基盤の崩壊
国家を支える層が消えていった。
第12章|疫病が奪った人口と活力
見えない敵が帝国を弱らせた。
第13章|価値観を変えたキリスト教
「国家のための生」から「魂の救済」へ。
第14章|蛮族は敵だったのか
ローマ化した異民族たちの真実。
第15章|分割統治という選択
東西分裂が生んだ決定的差。
第16章|西ローマが先に崩れた理由
財政・地理・政治の三重苦。
第17章|476年という象徴
終わりとして記憶された一瞬。
第18章|なぜ東ローマは生き残ったのか
柔軟さを保ったもう一つのローマ。
第19章|ローマは本当に滅びたのか
形を変えて残ったローマ的世界。
第20章|ローマ帝国が現代に残した教訓
繁栄と滅亡は、同じ道の上にある。
