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源流メダカと黒めだかの比較研究 ― 在来メダカにおける生息環境・遺伝的背景・保全価値 ―

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源流メダカと黒めだかの比較研究 ― 在来メダカにおける生息環境・遺伝的背景・保全価値 ―

序文

日本産メダカ(Oryzias latipes)は、古くから水田・用水路・河川に広く分布してきた在来淡水魚である。

しかし近年、環境改変および外来系統・改良品種との交雑により、その遺伝的多様性は大きく損なわれつつある。

本書では、特に**源流域に残存するメダカ集団(以下、源流メダカ)**と、従来「黒めだか」と呼ばれてきた在来集団の差異を、生態・遺伝・環境史の観点から整理・比較する。

目次(20章)

第1章 在来メダカ研究の現状
日本産メダカ研究の歴史と、近年の分類・保全上の課題を概観する。

第2章 黒めだかの定義と用語整理
「黒めだか」という通称が示す範囲と、学術用語との乖離を整理する。

第3章 源流メダカという区分の必要性
源流域集団を独立して評価する必要性と、その科学的根拠。

第4章 生息環境の比較
水温、流速、溶存酸素量、栄養塩濃度などの環境要因の差異。

第5章 源流域という特殊環境
湧水・冷水・低富栄養環境が生物に与える影響。

第6章 形態的特徴の比較
体色、体型、鱗の光沢などの差異と環境適応。

第7章 行動特性の違い
摂餌行動、繁殖行動、群形成の差。

第8章 耐性と生理的特性
水温耐性・低栄養耐性・病原体耐性の方向性の違い。

第9章 遺伝的純度の評価
交雑リスク、遺伝的攪乱の実態と評価方法。

第10章 黒めだかに見られる地域差
里地里山環境における集団変異の実例。

第11章 源流メダカ集団の孤立性
地理的隔離が遺伝的保存に果たす役割。

第12章 人為影響の履歴
農業開発、圃場整備、河川改修が及ぼした影響。

第13章 外来・改良品種問題
観賞用メダカ流入による遺伝汚染の現状。

第14章 保全生物学的価値
基準集団(リファレンス)としての源流メダカの重要性。

第15章 黒めだかの保全意義
身近な在来集団を守る意義と教育的価値。

第16章 保全手法の違い
源流集団と里地集団に適した管理手法の差。

第17章 飼育・増殖の問題点
系統維持と人為選抜の境界。

第18章 地域研究との連携
地質・水文学・歴史資料との統合的研究の可能性。

第19章 在来メダカ研究が示す警鐘
小型淡水魚から見える日本の生態系劣化。

第20章 結論:二つの集団が示す意味
源流メダカと黒めだかの比較から得られる知見と、今後の研究課題。

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