古代日本の“全軍事力”を握り、天皇より先に支配した一族――物部氏(電子本)
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古代日本の“全軍事力”を握り、天皇より先に支配した一族――物部氏
― 武と祭祀で日本を動かした「消された支配者」―
序文|なぜ物部氏は歴史から静かに消えたのか
古代日本において、「武」を独占した一族がいた。王よりも先に武器を持ち、王よりも先に軍を動かし、王が祈る前から神を祀っていた一族――それが物部氏である。
彼らは反逆者として滅ぼされたのではない。だが、勝者の歴史の中で「語られなくなった」。本書は、その沈黙の裏にある真の支配構造を解き明かす。
目次(20章)
第1章|物部氏とは何者だったのか
物部氏は単なる豪族ではない。
「兵器」「軍事」「祭祀」を同時に司った、日本最初の軍事国家装置であった。
第2章|王より先に武器を持った一族
天皇が象徴であった時代、
実際に戦争を指揮できたのは物部氏だけだった。
第3章|石上神宮と武器庫国家
物部氏の本拠・石上は、
日本最古の“国家武器庫”であり、軍事中枢であった。
第4章|「軍事=祭祀」だった古代日本
武器は単なる殺戮道具ではない。
剣は神体であり、矛は神意の象徴だった。
第5章|なぜ物部氏は「神官」でもあったのか
戦争を起こせる者は、
同時に神意を解釈できる者でなければならなかった。
第6章|天皇はなぜ軍を持たなかったのか
初期天皇は「祈る存在」であり、
戦う存在ではなかった。
第7章|天皇家と物部氏の危うい共存
王権と軍権。
二つは分離され、均衡していた。
第8章|蘇我氏の登場と国家の転換点
政治と経済を握る蘇我氏が台頭し、
三極構造が生まれる。
第9章|仏教は思想ではなく“兵器”だった
仏教は信仰ではなく、
新国家モデルそのものだった。
第10章|物部氏が仏教を拒絶した本当の理由
信仰対立ではない。
それは国家主導権争いだった。
第11章|物部守屋は悪者だったのか
守屋は「反仏教の暴君」ではない。
旧国家体制を守ろうとした最後の司令官だった。
第12章|戦争はすでに決まっていた
勝敗は戦場ではなく、
思想と制度の転換点で決まっていた。
第13章|なぜ物部氏は“皆殺し”にされなかったのか
完全な滅亡ではない。
「役割の解体」が行われた。
第14章|物部の血はどこへ消えたのか
地方豪族、神社系統、職能集団へと
静かに分散した。
第15章|武は朝廷に吸収された
軍事は王権に統合され、
独立軍は消えた。
第16章|国家が軍を持つという革命
日本はここで初めて
「中央集権国家」へ踏み出す。
第17章|なぜ物部氏は教科書に詳しく載らないのか
彼らは「倒した敵」ではなく、
「前提条件」だったからだ。
第18章|もし物部国家が続いていたら
日本は宗教国家ではなく、
武と神が並ぶ国家になっていた可能性がある。
第19章|天皇制は物部氏抜きで成立したのか
答えは否。
物部氏の存在なくして、天皇制は成立しない。
第20章|日本最初の支配者は誰だったのか
王か、神か、軍か。
そのすべてを握っていた一族――
それが物部氏である。
終章|消されたのではない、溶け込んだのだ
物部氏は敗北したのではない。日本という国家の中に、見えない基盤として組み込まれたのである。
