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日本史の王・帥升はなぜ封印されたのか ― 消された最初の「倭国王」とその真実 ―(電子本)

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日本史の王・帥升はなぜ封印されたのか ― 消された最初の「倭国王」とその真実 ―

序文

日本史の中で、確かな名を持ちながら、ほとんど語られない王がいる。それが 帥升 である。

彼は神話上の存在ではない。中国の正史に名を残した、実在の倭国王であった。にもかかわらず、日本史の語りは、彼の存在をほとんど顧みてこなかった。

私たちは長く、日本の国家形成を卑弥呼から始まる物語として受け取ってきた。だが、その前に王が存在していた事実は、なぜ語られなかったのか。

帥升は、王権の起点をめぐる物語において、あまりにも都合の悪い存在だった可能性がある。封印とは、名を消すことではない。語られないことで、存在そのものを曖昧にする行為である。

本書は、消された最初の「倭国王」の沈黙から、日本史の始まりそのものを問い直す一冊である。

目次(20章)

第1章 帥升とは何者だったのか
中国史書に現れる最古級の倭国王。
その存在は、日本史の“始まり”を大きく書き換える力を持っている。

第2章 後漢書に記された倭国
倭国が「未開」ではなく、明確な政治体制を持つ国家であった証拠。

第3章 「百余国」を束ねた王
帥升は一地方豪族ではなく、広域連合の頂点に立つ存在だった。

第4章 朝貢という外交戦略
服属ではなく、対等外交としての朝貢の実態。

第5章 武力と統治の王
卑弥呼以前、倭国は「呪術国家」ではなく「統治国家」だった。

第6章 なぜ卑弥呼以前は語られないのか
歴史が「途中から始まる」不自然さ。

第7章 神話時代との断絶
帥升が神話と歴史をつなぐ存在だった可能性。

第8章 王権交代の痕跡
帥升の系譜は、意図的に遮断された。

第9章 男王から女王への転換
卑弥呼登場の背景にある国家的危機。

第10章 「倭国大乱」と封印
混乱の責任を過去の王に負わせる構図。

第11章 敗者の王は歴史から消される
勝者が歴史を書くという原則。

第12章 記紀編纂と選別
日本書紀・古事記が採用しなかった王。

第13章 天皇家以前の王権
帥升は「都合の悪い先王」だった。

第14章 中国史書に残り、日本史に残らない理由
外部史料だけが真実を語る逆転現象。

第15章 邪馬台国中心史観の成立
卑弥呼を起点にしたほうが整合性が良かった。

第16章 封印という政治技術
「語らない」ことも支配の一形態である。

第17章 帥升が示すもう一つの日本史
国家形成は想像以上に早かった。

第18章 失われた王統の記憶
帥升の後に続くはずだった王たち。

第19章 なぜ今、帥升なのか
現代だからこそ読み解ける史料の再評価。

第20章 封印を解くということ
帥升を知ることは、日本史の出発点を取り戻すことである。

終わりに
帥升は敗者ではない。ただ「語られなかった王」である。その沈黙の裏にこそ、日本という国家が形を成す前夜の、生々しい現実が横たわっている。

この本は、卑弥呼よりも前に存在した「王の時代」を、静かに、しかし確かに、歴史の表舞台へ戻すための一冊である。

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