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呪術師・役小角とは何者か ― 日本史に封じられた“最初の修験者” ―

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呪術師・役小角とは何者か ― 日本史に封じられた“最初の修験者” ―

序文

役小角(えんのおづぬ)は、日本史の表舞台から静かに消された存在である。鬼神を使役し、山に入り、国家の秩序に属さぬ力を持った呪術師。

その力は信仰であると同時に、権力にとっては脅威でもあった。朝廷は彼を流罪に処し、記録を最小限にとどめた。

こうして役小角の実像は、伝説と神話の狭間へと封じられていく。

本書は、役小角を「修験道の祖」という後世の像から解き放ち、国家と対峙した呪術師として捉え直す試みである。

目次(20章)

第1章 役小角という謎
歴史書にわずかに名を残す人物、役小角。彼は実在したのか、それとも伝説か。

第2章 史書に現れる役小角
『続日本紀』に記された流罪記事から見える、国家が恐れた存在。

第3章 飛鳥時代という呪術の時代
仏教伝来と呪術、祭祀が交錯した時代背景。

第4章 役小角の出自と系譜
山の民・修行者集団との関係、忌部・呪術系氏族との接点。

第5章 鬼神を使役した男

前鬼・後鬼伝承が示す「使役呪術」の原型。

第6章 山に入る者、山を支配する者

山岳信仰と修行、役小角の修行体系。

第7章 葛城山と修験の原点

葛城山系に残る役小角伝承の意味。

第8章 役小角と国家権力の衝突

なぜ彼は「危険人物」とされたのか。

第9章 伊豆流罪の真相

呪術師を遠ざけた朝廷の本音。

第10章 呪術と宗教の分岐点

役小角は「宗教者」か「呪術師」か。

第11章 修験道の成立と役小角

後世における「修験道の祖」という再定義。

第12章 空海以前の密教的実践

真言密教以前に存在した呪法体系。

第13章 山伏とは何者か

役小角が生んだ「山伏」という存在。

第14章 役小角と神仏習合

神と仏を分けなかった思想構造。

第15章 封じられた呪術知

国家仏教の成立とともに消された技法。

第16章 役小角はなぜ神格化されたのか

危険視された存在が、なぜ「神」となったのか。

第17章 各地に残る役小角伝承

吉野・大峰・葛城に刻まれた痕跡。

第18章 修験道は反体制思想だったのか

山に逃れた思想、山に残された自由。

第19章 役小角と日本人の精神構造

自然・畏怖・力を重んじる日本的霊性。

第20章 役小角とは何者だったのか

呪術師・修行者・反体制者――その総合像。

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