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『九鬼文書の正体 ― 天児屋根命神話として読み解く〈家伝〉の古代思想 ―』(電子本)

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『九鬼文書の正体 ― 天児屋根命神話として読み解く〈家伝〉の古代思想 ―』

序章(立ち読み用)

九鬼文書は、神代に書かれた書ではない。

しかし、神代を理解しようとした人々の真剣な思考の痕跡である。

それは歴史書でも、王権正統書でもない。

天岩戸神話を、天児屋根命の視点から再構成した家伝思想書―

本書は、その正体を静かに明らかにしていく。

目次(20章)

第1章 九鬼文書とは何か
九鬼文書が「何であるか」より先に、
何ではないかを整理する。
偽書論争の前提を解体する章。

第2章 九鬼文書はいつ成立したのか
中世から近世に成立した
家伝文書としての性格を確認する。

第3章 なぜ「九鬼」と名付けられたのか
九という数霊、鬼という境界概念。
名称に込められた思想的選択を読む。

第4章 クカミという言葉の意味
岩戸ではなく「窟(クカミ)」を選んだ理由。
内・秘・非公開という思想。

第5章 九鬼文書における神代観
記紀と共通する点、
そして決定的に異なる点。

第6章 天岩戸神話の再解釈
事件ではなく
儀礼・循環・再生構造としての岩戸神話。

第7章 天児屋根命という神の位置
なぜ九鬼文書的世界観では
天児屋根命が中心になるのか。

第8章 祝詞とは何か
呪文ではない。
世界秩序を言で定める技術としての祝詞。

第9章 岩戸を開いたのは誰か
踊りか、鏡か、力か。
九鬼文書的視点からの答え。

第10章 高皇産霊系神統との関係
天児屋根命の祖神系譜が示す
生成・言霊中心の神観。

第11章 忌部との思想的距離
物を司る忌部と、
言を司る天児屋根系思想の交差点。

第12章 家伝文書という形式
なぜ国家ではなく「家」が守ったのか。
秘伝という選択の意味。

第13章 記紀が採らなかった神話
記紀編纂の過程で
何が削られ、何が残されたのか。

第14章 九鬼文書は偽書か
「真か偽か」という問いの限界を示し、
思想史としての評価軸を提示する。

第15章 中世神道思想との接点
伊勢神道・両部神道などとの
思想的共鳴。

第16章 阿波・岩屋信仰との符合
岩窟信仰・内なる神の思想が
なぜ阿波に濃く残ったのか。

第17章 九鬼文書の語る国家以前の秩序
王が治める以前の、
言が整えていた世界。

第18章 言霊思想の衰退
祝詞が形式化し、
意味を失っていく過程。

第19章 現代における九鬼文書の意味
九鬼文書は、
現代人に何を問いかけるのか。

第20章 九鬼文書の正体
最終結論。
九鬼文書とは、天児屋根命神話を核にした、言霊祭祀思想の後世的・家伝的再構成書である。

終章の一文(余韻)
九鬼文書は発見される史料ではない。
それは、読み直される思想である。

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