『君が代』の正体――国を讃える歌ではなく、時間を寿ぐ祈り――(電子本)
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『君が代』の正体――国を讃える歌ではなく、時間を寿ぐ祈り――
序章(立ち読み用)
『君が代』は、最初から国を讃える歌ではなかった。それは、人が人に向けて捧げた、静かな祈りの言葉だった。
この歌には、勝利も敵も描かれていない。あるのは、岩が巌となり、苔がむすまで続く時間への願いだけだ。
本書は、『君が代』を国家の象徴としてではなく、国家になる前の日本が持っていた祈りのかたちとして読み直す。
変わったのは歌ではない。変わったのは、私たちの読み方である。
目次(20章)
第1章
『君が代』は本当に国歌なのか
世界の国歌と決定的に違う点
第2章
「君」とは誰を指していたのか
天皇ではなかった「君」の本来の意味
第3章
和歌としての『君が代』
国家以前に存在した言葉
第4章
祝詞としての言葉
祈りは、命令ではなく願いだった
第5章
千代に八千代にという時間感覚
直線ではない、日本的な時間
第6章
岩が巌となり、苔がむすまで
変化しながら続くという思想
第7章
支配を語らない歌
勝利も敵も出てこない理由
第8章
自然と共にある永続
人が主役ではない世界観
第9章
『君が代』はなぜ短いのか
言葉を足さなかった理由
第10章
声に出して歌うという行為
読む歌ではなく、響かせる祈り
第11章
近代国家と国歌の誕生
なぜ明治は『君が代』を選んだのか
第12章
意味が固定された瞬間
祈りが「制度」になったとき
第13章
変わらなかった歌詞
変わったのは、読み方だった
第14章
評価が分かれる理由
重く感じる人、静かに聴く人
第15章
『君が代』と阿波・神山の感覚
語られなかった信仰との共鳴
第16章
神話以前の祈りの形式
国家より古い「寿ぎ」
第17章
なぜこの歌は消えなかったのか
時代を超えた理由
第18章
現代における『君が代』
歌うとは何を引き受けることか
第19章
国を超えて残るもの
『君が代』が世界的に特異な理由
第20章
『君が代』の正体
それは、国の歌ではなく、時間を願う祈りだった
