「藤田田物語 」― 日本にマクドナルドを持ち込んだ男 ―(電子本)
¥1,000
残り1点
International shipping available
藤田田物語 ― 日本にマクドナルドを持ち込んだ男 ―
序章(立ち読み)
日本人がまだ「ハンバーガー」を知らなかった時代
戦後の焼け跡、日本はまだ「米と味噌」の国だった。
この国に、紙で包んだ肉のパンを売ろうと考えた男がいた。
誰も信じなかった未来を、彼だけは見ていた。
目次(20章)
第1章 満州に生まれた商才の芽
藤田田は、満州で生まれ育った。
物資が乏しい土地で、「欲しいものを読む力」を自然と身につけていく。
第2章 敗戦というゼロ地点
すべてを失い、日本へ引き揚げる。
だが彼は言う。
「ゼロは、商売を始めるには最高の場所だ」
第3章 通訳から始まったアメリカとの縁
GHQ関連の仕事で、アメリカ人の思考と価値観に触れる。
ここで彼は、日本とアメリカの“決定的な違い”を見抜く。
第4章 ユダヤ商法との出会い
藤田はユダヤ人の商法書にのめり込む。
「金の流れ」「心理」「数字」
感情ではなく、原理で動く商いに衝撃を受ける。
第5章 日本人は“安くて早い”に弱い
日本市場を冷静に分析した藤田は、
「日本人は味よりも、スピードと価格を見る」と結論づける。
第6章 マクドナルドとの運命的遭遇
アメリカで見たマクドナルド。
それはレストランではなく、工場だった。
ここに、日本で成功する確信を得る。
第7章 誰も信じなかったハンバーガー事業
「米の国でパンは売れない」
「肉を挟んだだけで高すぎる」
反対だらけの中、藤田は一人で進む。
第8章 銀座一丁目、伝説の1号店
1971年、日本マクドナルド1号店が誕生。
立地、価格、導線、すべてが計算され尽くしていた。
第9章 値段は“味”よりも雄弁
藤田は言った。
「日本人は、味覚より価格に反応する」
100円という価格設定は、革命だった。
第10章 アルバイトが主役の組織論
社員ではなく、若者アルバイトを中心に回す。
これはコスト削減ではなく、文化戦略だった。
第11章 マニュアルは思想である
マクドナルドのマニュアルは、単なる手順書ではない。
それは「誰でも成功できる思想」そのものだった。
第12章 日本的経営を否定した男
年功序列、終身雇用、曖昧な責任。
藤田は、それらを徹底的に嫌った。
第13章 数字がすべてを語る
会議に感情は不要。
必要なのは、数字と結果だけ。
彼の経営は冷酷だが、極めて合理的だった。
第14章 藤田田の名言に学ぶ
「商売は理屈だ」
「感動よりも再現性」
彼の言葉は、今もビジネスの核心を突いている。
第15章 批判と孤独
成功の裏で、激しい批判も浴びる。
だが藤田は迎合しない。
売れるかどうか、それだけが基準だった。
第16章 日本マクドナルドの拡大
全国へ、地方へ。
マクドナルドは“外食”を“日常”に変えていく。
第17章 経営者としての最終章
第一線を退いた後も、藤田は語り続けた。
商売とは何か。
日本人はどこで間違えたのか。
第18章 藤田田が嫌われた理由
彼は日本的でなかった。
だからこそ、日本を変えられた。
第19章 藤田田は成功者か
金か、企業か、文化か。
彼の成功は、数字では測れない場所にある。
終章 日本に残した最大の遺産
それはハンバーガーではない。
「商売は理屈で考えろ」という思想そのものだった。
