『万葉集が知らしめる、古代日本人が駆使した呪術とは? ― 歌は祈りであり、言葉は力であった ―(電子本)
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『万葉集が知らしめる、古代日本人が駆使した呪術とは? ― 歌は祈りであり、言葉は力であった ―
序文
なぜ古代の人々は、喜びも悲しみも「歌」に託したのか。なぜ言葉は、ただの表現ではなく「力」として信じられていたのか。
『万葉集』に収められた歌々は、文学作品である以前に、祈りであり、願いであり、時に現実を動かす呪術でもあった。
本書では、『万葉集』を「歌集」としてではなく、**古代日本人が生きるために用いた〈言霊の実践書〉**として読み解いていく。
目次(全20章)
第1章 万葉集は「文学」ではなかった
― 歌が現実に作用すると信じられた時代 ―
第2章 言霊とは何か
― 言葉に宿る霊的エネルギーの思想 ―
第3章 なぜ歌は呪術になったのか
― 声・リズム・反復の力 ―
第4章 祝詞と万葉歌の共通構造
― 神に届く言葉の条件 ―
第5章 恋の歌は、恋を成就させるための呪法だった
― 想うこと自体が力になる ―
第6章 別れの歌に込められた「縁をつなぐ術」
― 離れても魂は断たれない ―
第7章 死者に捧げる歌と鎮魂の呪術
― 魂を鎮め、導く言葉 ―
第8章 自然を詠むことは、自然と交信すること
― 山・川・風は霊的存在だった ―
第9章 枕詞はなぜ必要だったのか
― 呪術的スイッチとしての定型句 ―
第10章 数とリズムの秘密
― 五七調が持つ霊的安定構造 ―
第11章 天皇の歌が持つ政治的呪力
― 言葉による統治 ―
第12章 巫女・歌人・神官
― 歌を操る人々の役割 ―
第13章 文字以前の記憶装置としての歌
― 歌は「記録」ではなく「保持」だった ―
第14章 声に出すことで完成する万葉歌
― 読む歌と唱える歌の違い ―
第15章 禁忌としての沈黙
― 歌わないこともまた呪術 ―
第16章 呪術が宗教へ、宗教が文学へ変わるとき
― 万葉集の転換点 ―
第17章 仏教伝来後も残り続けた言霊信仰
― 消えなかった日本的呪術 ―
第18章 なぜ万葉集は「古すぎて新しい」のか
― 現代にも作用する言葉の力 ―
第19章 現代日本人は呪術を失ったのか
― SNS時代の言霊 ―
第20章 歌は今も、世界をわずかに動かしている
― 万葉集が私たちに残したもの ―
