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『丹後神話の豊受大神と阿波―― 国を治める前に、国を生かした神』!(電子本)

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序文(立ち読み用)

日本神話は、いつの間にか「治める神」の物語になった。だが、国はまず
生きられなければならない。

食を生み、水を整え、祈りを日常に落とし込む。その役割を担った神と人々の記憶は、
丹後から伊勢へ、そして阿波へと静かに受け継がれてきた。

本書は、丹後の豊受大神を起点に、阿波に残された“生活神話の中枢”を読み解く試みである。

目次(20章)

第1章 日本神話はどこで歪んだのか
― 支配神話と生活神話の分岐点

第2章 丹後神話という原型
― 国家神話以前の世界

第3章 丹後と阿波に共通する地形条件
― 海・山・川が揃う「生産完結圏」

第4章 羽衣伝説の本質
― 天から来た存在は、なぜ定着できないのか

第5章 天の血よりも重要だったもの
― 地上で生きる条件

第6章 豊受大神は「仕える神」ではなかった
― 成立させる神という視点

第7章 食・穀・水を司る神の正体
― 支配以前の神的権威

第8章 丹後の豊受大神と女性祭祀
― 織・食・命の循環

第9章 海人族・農耕・祭祀の結節点
― 丹後と阿波を結ぶ見えない線

第10章 阿波に残る生活神話の構造
― 忌部・稲作・祭祀技術

第11章 忌部とは何者だったのか
― 神話を作らず、神話を支えた一族

第12章 阿波は「国を治めない中枢」だった
― 王なき国の神話構造

第13章 なぜ豊受大神は伊勢へ移されたのか
― 神話の再編と切り離し

第14章 外宮先拝という異例の思想
― 阿波的祭祀感覚の名残

第15章 天照大神が持たなかったもの
― 太陽神の限界

第16章 出雲神話との決定的な違い
― 国譲り以前と以後

第17章 丹後→阿波→伊勢という動線
― 生活神話が運ばれた道

第18章 豊受大神は天照大神より古いのか
― 神の序列を問い直す

第19章 なぜ阿波の神話は語られにくいのか
― 支配に不向きだった神々

第20章 生かす神の思想は、今どこにあるのか
― 豊受大神と阿波が現代に残したもの

丹後で生まれ、
阿波で支えられ、
伊勢で神話化されたのが、
豊受大神である。

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