阿波文書 ― 消された古代史を読み解く ―(電子本)
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阿波文書 ― 消された古代史を読み解く ―(電子本)
序文(立ち読み用)
なぜ阿波には、語られなかった歴史が残されたのか。
本書は、正史の影に埋もれた「阿波文書」を通して、日本古代史のもう一つの流れを掘り起こす試みである。
古代の日本史には、最初から「書かれなかった」ものがある。阿波文書とは、その沈黙の奥からかすかに浮かび上がる記憶の断片である。
正史に名を残さず、後世の歴史観から外された土地と人々。だが、阿波には神話とも史実とも断じきれない痕跡が、今なお地形や伝承の中に息づいている。
本書は、失われた古代史を断定するためのものではない。消された可能性に耳を澄まし、語られなかった歴史を「読み解く」ための一冊である。
阿波から見たとき、日本の始まりは、まったく違う姿を現すだろう。
目次(20章)
第1章 阿波文書とは何か
阿波文書の呼称・概要・伝来の背景を整理し、一般に知られていない理由を明らかにする。
第2章 発見と伝承の歴史
阿波に残された文書群が、どのように守られ、語り継がれてきたのか。
第3章 正史から消えた理由
古事記・日本書紀との比較から、阿波文書が排除された構造を探る。
第4章 阿波という土地の特異性
なぜ「阿波」だったのか。地理・文化・交通の要衝としての阿波を再評価する。
第5章 記紀神話と阿波文書のズレ
神話の配置、人物、舞台の違いから見える別系統の歴史観。
第6章 天照大神の位置づけ
阿波文書における天照観と、中央史観との決定的な差異。
第7章 国生み神話の再構築
国生み・国譲り神話を阿波視点で読み直す。
第8章 出雲と阿波の深層関係
「出雲中心史観」とは異なる、阿波を起点とした交流ネットワーク。
第9章 卑弥呼像の再検討
阿波文書が示唆する、別の卑弥呼像と女王権の姿。
第10章 言霊・音・文字の問題
阿波文書に見られる言語観と、記号・音霊文化の痕跡。
第11章 祭祀と神山思想
山・水・石を中心とした阿波独自の祭祀構造。
第12章 忌部・技術者集団の影
祭祀・工芸・知識を担った人々と阿波文書の関係。
第13章 翡翠・勾玉文化との接点
阿波文書に潜む、石と霊性の思想。
第14章 阿波文書に見る政治構造
王権・共同体・分権的統治のあり方。
第15章 中央集権史観の成立
なぜ日本史は一元化されたのか。その過程を読み解く。
第16章 改ざん・再編集の痕跡
文書比較から浮かび上がる不自然な改変。
第17章 口伝と文書の交差点
書かれなかった歴史が、どのように残されたのか。
第18章 阿波文書が示すもう一つの日本
「日本」という概念そのものの再定義。
第19章 現代における阿波文書の意味
学術・地域史・精神文化への影響。
第20章 未来へ継ぐ阿波の記憶
阿波文書を「過去」ではなく「未来の羅針盤」として捉える。
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