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邪馬台国論争 ― 阿波説・近畿説・九州説の信憑性を問う ―(電子本)

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邪馬台国論争 ― 阿波説・近畿説・九州説の信憑性を問う ―(電子本)

序文(立ち読み用)

邪馬台国は、今なお場所が定まらない。三世紀の史書『魏志倭人伝』に記された女王・卑弥呼の国は、日本史最大の謎の一つである。

距離や方角、海を渡る行程だけが記され、決定的な地名はない。そこから九州説、近畿説、そして阿波邪馬台国説という三つの解釈が生まれた。

文献を重視すれば九州、国家形成の流れを見れば近畿が有力に見える。一方で、水行や地理、古層の祭祀に目を向けると、阿波という別の像が浮かび上がる。

本書は結論を断定しない。邪馬台国論争を通して、日本の始まりをどう考えるかを、読者に静かに問いかける。

目次(20章構成)

第1章 邪馬台国とは何か
三世紀の東アジア世界と、卑弥呼が統治したとされる女王国の基本像。

第2章 唯一の史料『魏志倭人伝』
邪馬台国研究がこの文献に依存せざるを得ない理由。

第3章 なぜ場所が分からないのか
距離・方角・写本差が生んだ解釈の分岐。

第4章 邪馬台国論争の三大説
九州説・近畿説・阿波説の全体像整理。

第5章 九州説の成立と背景
戦前から続く「北部九州中心史観」。

第6章 九州説の強み
行程記述と地理的一致、外交拠点としての妥当性。

第7章 九州説の限界
王都規模遺構と列島支配の説明不足。

第8章 近畿説の登場
邪馬台国=ヤマト王権前史という発想。

第9章 近畿説の強み
巨大古墳の出現と国家形成の連続性。

第10章 近畿説の問題点
距離・方角解釈の大胆な修正という弱点。

第11章 阿波邪馬台国説とは何か
主流説の外側から現れた第三の視点。

第12章 阿波の地理的特性
瀬戸内海と太平洋を結ぶ結節点としての阿波。

第13章 水行中心で読む倭人伝
阿波説が重視する移動様式の再検討。

第14章 阿波に残る古層の祭祀
女王国を「宗教中枢」と見る視点。

第15章 阿波説の可能性
政治と祭祀を分けて考える新しい国家像。

第16章 阿波説の課題
考古学的証拠がまだ揃っていない現実。

第17章 三説を同じ条件で比べる
文献・考古・地理・政治構造の四軸比較。

第18章 「正解」は一つなのか
邪馬台国が単一地点でなかった可能性。

第19章 邪馬台国論争が映す日本史観
中央集権史観と地方史のせめぎ合い。

第20章 信憑性とは何で決まるのか
断定ではなく、重なり合う整合性をどう読むか。

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