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『日本神話の謎を解く ― 神は何を語り、何が語られなかったのか ―』(電子本)

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『日本神話の謎を解く ― 神は何を語り、何が語られなかったのか ―』

序文(立ち読み用)

日本神話は、私たちにとってあまりにも身近だ。

天照大神、須佐之男、大国主――名前は知っている。

物語も知っている。だが、その神話を「本当に理解している」と言えるだろうか。

日本神話は、どこか不思議な沈黙を抱えている。

なぜ王の物語が語られないのか。

なぜ争いは曖昧に描かれ、勝者の声だけが残るのか。

そして、なぜ多くの神が、自然や土地と強く結びついているのか。

本書は、日本神話を否定するための本ではない。

また、唯一の正解を示すための本でもない。

語られた神話と、語られなかった物語の間に立ち、
「なぜ、こう語られたのか」を静かに問い直す試みである。

神話の謎とは、答えではなく問いだ。

その問いに耳を澄ませたとき、日本神話は過去の物語ではなく、今を生きる私たち自身の物語として立ち上がってくる。

目次(20章構成)

第1章 なぜ日本神話は「分かったつもり」になりやすいのか
神話は学校で習うが、ほとんど疑問を持たれない。その不思議から始める。

第2章 日本神話はいつ、誰によってまとめられたのか
『古事記』『日本書紀』成立の背景と、編纂という行為の意味。

第3章 神話は「歴史」か「政治」か
神話が王権の正当性を語る道具になった瞬間。

第4章 なぜ天照大神は「女神」なのか
世界神話との比較から見える、日本神話の特異点。

第5章 天照と須佐之男の関係は何を象徴しているのか
対立神話に隠された役割分担の構造。

第6章 岩戸隠れ神話は「神話」ではなく「事件」か
天岩戸神話を象徴論・社会史から読み直す。

第7章 なぜ大国主は国を譲ったのか
国譲り神話の裏にある、力によらない支配の形。

第8章 「国譲り」は本当に平和だったのか
記紀が語らない摩擦と断絶。

第9章 出雲はなぜ“神話の国”になったのか
政治の中心ではなかった土地が神話の舞台になった理由。

第10章 日本神話に「王」が登場しない理由
王権神話でありながら、王という言葉が希薄な不思議。

第11章 神々はどこから来たのか
渡来神説・在地神説・混合説を整理する。

第12章 なぜ女性の神が重要な役割を担うのか
巫女的権威と古代社会の構造。

第13章 日本神話に「戦争神話」が少ない理由
武力よりも秩序と調和を重んじた世界観。

第14章 なぜ神話は自然と強く結びついているのか
山・川・石・森が神になる理由。

第15章 消された神話、書かれなかった物語
地方神話・異端的伝承の存在。

第16章 文字を持つことで神話は何を失ったか
口承から記録へ、その代償。

第17章 神話と考古学はどこで交わるのか
遺跡・古墳・祭祀痕跡から見る神話の実像。

第18章 日本神話は「信仰」だったのか
宗教以前の神話という視点。

第19章 なぜ今、日本神話を読み直すのか
現代社会と神話的思考の再接続。

第20章 神話の謎は「答え」ではなく「問い」である
日本神話が今も生き続ける理由。

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