『鳥居の誕生の謎 ― なぜ日本人は「門」を神に捧げたのか ―』(電子本)
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『鳥居の誕生の謎 ― なぜ日本人は「門」を神に捧げたのか ―』
序文(立ち読み用)
日本の神社に、必ずと言っていいほど立つ一本の門。
それは扉もなく、閉じることもない。
それなのに、私たちはその下で自然と頭を下げ、足取りを静かにし、心を切り替える。
なぜ日本人は、「何も遮らない門」を神域の入口に選んだのか。
本書は、鳥居という不思議な存在を、神話・自然信仰・古代思想の深層から読み解いていく。
目次(全20章)
第1章 鳥居とは何か
建物ではない「門」
祀らないのに、最も神聖な構造物
第2章 世界に類例のない宗教装置
神殿の門でも城門でもない
鳥居が日本だけに存在する理由
第3章 結界という思想
見えない境界を「見える形」にする知恵
日本人の空間認識
第4章 なぜ扉がないのか
閉じない門が示す神観
神は遮るものではないという思想
第5章 鳥居という名前の謎
「鳥が居る」とは何を意味するのか
言霊と信仰の関係
第6章 鳥と神の関係
神の使いとしての鳥
魂・境界・伝達者という象徴
第7章 天岩戸神話と鳥居
天照大神を招き出した「仕掛け」
最初の鳥居的構造
第8章 岩・森・泉と鳥居
本殿のない神社の世界
自然そのものが神だった時代
第9章 柱二本の原初形
最古の鳥居は「門」ではなかった
立てることで示す神域
第10章 阿波に残る古層の鳥居配置
山・川・磐座と一直線に結ばれる鳥居
祭祀中枢としての阿波
第11章 なぜ石ではなく木だったのか
生き物としての柱
循環思想と鳥居
第12章 鳥居と死生観
鳥居は生と死の境界でもあった
祖霊信仰との関係
第13章 鳥居と穢れの思想
入る前に心を整える意味
禊と精神的切り替え
第14章 色の意味 ― 赤い鳥居の謎
朱は魔除けか、生命か
色に込められた思想
第15章 連なる鳥居の意味
伏見稲荷に見る「通過儀礼」
数を重ねることで起きる変化
第16章 鳥居のない神社
門を必要としない神
さらに古い信仰の形
第17章 国家神道と鳥居の変質
制度化された鳥居
精神装置から象徴へ
第18章 現代人は鳥居をどうくぐっているか
形だけ残った作法
失われつつある感覚
第19章 鳥居は神のためではない
神を迎える装置ではなく
人を整える装置だった
第20章 鳥居とは何だったのか
それは「門」ではない
日本人の心を切り替えるスイッチである
