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『日本の創造神 天御祖神神話 ― 神々の前にあった存在 ―』(電子本)

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『日本の創造神 天御祖神神話 ― 神々の前にあった存在 ―』(電子本)

序文(立ち読み用)

神話とは、世界の始まりを語る物語である。
しかし日本神話の冒頭には、ほとんど語られない存在が置かれている。天地が分かれる以前、神々が現れる以前、ただ「在った」とだけ示される神――天御祖神である。

多くの宗教において創造神は、世界を造り、人に命じ、秩序を与える。ところが日本の創造は命令として語られない。神々は作られたのではなく、生まれたとされる。世界は設計されたのではなく、成り立ったと感じられている。天御祖神は、その“始まりの気配”として存在する。

古事記では独神として現れてすぐに姿を消し、日本書紀では一定の形を持たず、秀真伝では音の秩序として語られ、神世文字思想では構造そのものに近づく。共通するのは、人格を持つ神より前に、存在の原理が置かれている点である。

本書は神話を解説するだけの書ではない。
なぜ日本人は絶対的な神を必要としなかったのか。なぜ自然と争わず共に生きる思想が生まれたのか。その感覚の源にある「創造」の捉え方を辿る試みである。

天御祖神とは、信じる対象ではなく、世界の成り立ち方そのものなのかもしれない。ここから、日本の神話をもう一度読み直していく。

目次(全20章構成)

第1章 神話の冒頭に現れない創造神
物語に登場しないのに最初に存在する理由。

第2章 “祖”とは親ではない
御祖が示すのは血統ではなく存在の源だった。

第3章 天とは宇宙の状態
空ではない古代の「天」の意味。

第4章 人格を持たない最高神
祈りに応えない神が最上位である理由。

第5章 古事記の三柱神
天之御中主神・高御産巣日神・神産巣日神の構造。

第6章 なぜすぐ隠れるのか
独神という思想の意味。

第7章 日本書紀の複数の創世
神話が一つでなかった理由。

第8章 天御祖神は名前ではない
称号としての神名の可能性。

第9章 秀真伝の宇宙観
ホツマにおける創造の始まり。

第10章 アワの歌と生成原理
音が世界を生む思想。

第11章 トホカミエミタメ
言葉が神を生むという構造。

第12章 神世文字の意味
文字は記録ではなく秩序だった。

第13章 ムスビの力
産霊は人格ではなく働き。

第14章 陰陽以前の世界
分離前の一体存在。

第15章 時間の前の神
常在という概念。

第16章 祀られない理由
祭神になりにくかった創造神。

第17章 天照大神との関係
光の神のさらに源。

第18章 一神教との違い
創造神でありながら支配神ではない理由。

第19章 日本人の宗教観
信仰しなくても成立する精神構造。

第20章 結論:日本の創造神とは何か
存在原理としての天御祖神。

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