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国記・天皇記は、なぜ焼かれたのか?―― 消された日本最古層の正史 ――(電子本)

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国記・天皇記は、なぜ焼かれたのか?―― 消された日本最古層の正史 ――(電子本)

序文(立ち読み用)

日本最古の正史とされながら、その中身が一切伝わらない書がある。

『国記』『天皇記』――それは、ただ失われたのではない。

焼かれたのである。

645年、乙巳の変。
政変の混乱の中で、蘇我氏の邸宅とともに二つの史書は炎に消えたと後世は語る。

しかし、なぜ「よりによって」この二書だったのか。

なぜ、その内容は一行も引用されず、復元も試みられなかったのか。

本書は、焼却の是非を裁くための本ではない。

問うのは、その行為が意味したものだ。

それは一族の滅亡ではなく、日本の始まりを語る、もう一つの系譜の消去だったのではないか。

正史が語らなかった沈黙の奥に、かつて確かに存在した「別の日本」がある。

本書は、その失われた声に静かに耳を澄ます試みである。

目次(20章構成)

第1章 焼かれた二つの書
『国記』『天皇記』とは何だったのか。
日本最古の国家的編纂史書とされながら、その中身が一切伝わらない理由。

第2章 日本書紀に残された、わずかな痕跡
『日本書紀』に記された「焼失記事」を精読し、語られなかった部分を読む。

第3章 乙巳の変という転換点
645年、政変はなぜ「思想の断絶」を必要としたのか。

第4章 蘇我氏とは何者だったのか
単なる悪役豪族ではない、知と祭祀を担った一族の実像。

第5章 書を持つ者が、正統を語る
なぜ蘇我氏は歴史書を管理していたのか。
記録と権力の古代的関係。

第6章 聖徳太子と国記・天皇記
太子は何を残そうとしたのか。
理想国家構想と史書編纂の意味。

第7章 「天皇」は、まだ一つではなかった
複数王権・地域王の存在が示す、未統一の日本。

第8章 万世一系という思想は、後から作られた
永遠の皇統という観念が、いつ・なぜ必要になったのか。

第9章 新王権にとって「都合の悪い過去」
国記・天皇記が残っていた場合、何が問題だったのか。

第10章 焼却は偶然か、必然か
戦火による消失という説明の不自然さ。

第11章 なぜ「復元」されなかったのか
失われたなら、なぜ再編集が行われなかったのか。

第12章 日本書紀が引用しなかった理由
正史が沈黙すること自体が、語るもの。

第13章 歴史は、書かれなかったのではない
最初から「書かせなかった」可能性。

第14章 祭祀権力の交代
蘇我から、天武・持統体制へ。
神と王の再配置。

第15章 記録を焼くという政治
古代において「焚書」が持つ本当の意味。

第16章 地方に残された、別の記憶
中央史からこぼれ落ちた伝承の価値。

第17章 阿波・出雲・物部に通じる影
正史に現れにくい地域が示す共通点。

第18章 秀真伝・阿波文書との思想的距離
なぜそれらは「異端」とされたのか。

第19章 失われたのは本ではない
失われたのは、日本の始まりを語る「もう一つの声」。

第20章 それでも、記憶は消えなかった
書は焼かれても、土地と人に残ったもの。
そして、今それを読み直す意味。

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