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『始まりの国の王墓 ― 気延山古墳の謎』―― 気延山に眠る王の正体 ――(電子本)

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『始まりの国の王墓 ― 気延山古墳の謎』―― 気延山に眠る王の正体 ――(電子本)

序文(立ち読み用)

日本という国の始まりは、どこにあったのか。歴史は大和を中心に語られてきたが、その前段階に別の王権が存在していた可能性はないだろうか。

吉野川を望む気延山は、古代より神を祀る山として人々の記憶に刻まれてきた。その山頂に築かれた巨大古墳は、単なる豪族の墓ではなく、王を神へと昇華させる聖なる祭祀空間であったとも考えられる。

山をそのまま王墓とする思想は、のちの前方後円墳とは異なる古い王権の姿を映し出している。

そこには、武力ではなく祭祀によって統治する王の姿があったのではないか。もしこの地が国家形成以前の中心地であったなら、日本神話の風景もまた新たな意味を帯びてくる。
本書は、気延山古墳を手がかりに、考古学・地形・神話を重ね合わせながら、「始まりの国」の実像に迫る試みである。

沈黙する山は何を語ろうとしているのか。その問いから、失われた最初の王の物語が静かに立ち上がる。

目次(20章構成)

第1章 吉野川が生んだ王の地
徳島平野と吉野川流域が、なぜ古代王権の成立に適した土地だったのか。
地形・水運・農耕の視点から「王が生まれる条件」を解説する。

第2章 聖なる山・気延山
古代人が山を神体として崇めた理由。
気延山が単なる丘ではなく祭祀山だった痕跡を読み解く。

第3章 古墳ではない?山墓という思想
土を盛る墓ではなく「山を墓にする」思想とは何か。
王を祖霊ではなく神へ変える葬送観を探る。

第4章 前方後円墳誕生以前の王墓
大和型古墳の前段階に存在した祭祀型王墓。
気延山古墳が示す古墳文化の原型。

第5章 阿波の巨大勢力の存在
4世紀に巨大古墳を築けた経済力・人口・支配領域を推定する。
阿波王権の規模を考える。

第6章 忌部氏の本拠地
麻・祭祀・王権を司った忌部氏と気延山の関係。
なぜこの地が国家祭祀の中心だったのか。

第7章 神山と剣山信仰圏
山岳信仰ネットワークの構造。
気延山が「入口」に位置する意味。

第8章 水の道の王
吉野川航路と海上交通支配。
王権が成立するための物流支配を解明。

第9章 王は戦士ではなく祭主だった
武力支配ではなく祭祀支配による統治。
シャーマン王の存在を探る。

第10章 女王の墓の可能性
巫女王・日神祭祀・太陽信仰。
気延山古墳に女性首長が眠る仮説。

第11章 卑弥呼以前の王国
魏志倭人伝より古い王権の痕跡。
阿波が倭国形成以前の中心だった可能性。

第12章 高天原の地理構造
神話の舞台配置と阿波地形の一致を検証する。
神話が地形記憶である可能性。

第13章 国譲り神話の実像
王権交替の儀礼を神話化したものか。
出雲と阿波の関係を読み直す。

第14章 大和王権の成立と移動
なぜ中心は東へ移ったのか。
王権移転の政治的理由を推理。

第15章 古墳文化の東進
古墳形式の拡散と支配構造の変化。
阿波文化が大和に継承された痕跡。

第16章 王墓から天皇陵へ
祖霊信仰から国家祭祀への変化。
日本的王権の誕生過程。

第17章 失われた最初の都
文献に残らない王都の存在。
考古学と地名から復元する。

第18章 神話が歴史になる瞬間
神話が作られた理由と政治的意味。
記紀編纂の目的を読み解く。

第19章 気延山が語る国家成立
この古墳が示す「日本の始まり」の姿を整理。
倭国成立の再定義。

第20章 始まりの国の記憶
なぜこの地の記憶は消されたのか。
そして現代に残された意味を考察する。

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