阿波の言霊信仰は、何を伝えたのか ―― 書かれなかった始まりの思想 ――(電子本)
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阿波の言霊信仰は、何を伝えたのか ―― 書かれなかった始まりの思想 ――(電子本)
立ち読み用)(序文)
言葉は、意味を伝えるために生まれたのではない。古代の人々は、言葉そのものに「力」が宿ることを知っていた。
阿波に残る言霊信仰は、声高に語られることはなかった。それは教義でも、国家思想でもない。
日常の中で、静かに守られ、使われ、そして忘れられていった。祝詞、地名、神名、石に刻まれた響き――
阿波の言葉には、「治める」ためではなく、「整える」ための思想が込められている。
なぜ阿波では、王を作らず、強い言葉を避けたのか。なぜ支配よりも、調和が選ばれたのか。
本書は、阿波に残された言霊の痕跡をたどりながら、日本神話の奥に沈められた、もう一つの始まりの思想を読み解いていく。
目次(全20章構成)
第1章
言霊とは何か ― 意味より先に、響きがあった
第2章
言葉は命であった ― 古代人の声の感覚
第3章
阿波に言霊信仰が残った理由
第4章
祝詞は命令ではなく、同調であった
第5章
阿波の神名に隠された「強さのなさ」
第6章
言葉で治めなかった国 ― 阿波の不思議
第7章
王を作らない思想と言霊の関係
第8章
阿波の地名が語る、古い響きの記憶
第9章
出雲と言霊、阿波と言霊 ― 似て非なるもの
第10章
言葉を奪われた時代 ― 記紀編纂の影
第11章
なぜ阿波の言霊は書かれなかったのか
第12章
文字より声、制度より伝承
第13章
石・水・山に宿る言霊感覚
第14章
祝福と呪いの境界線
第15章
沈黙もまた言霊であった
第16章
阿波の言霊と修験・空海思想の接点
第17章
言霊は宗教ではなく、生活だった
第18章
支配を拒んだ言葉、残された言葉
第19章
失われたのではない ― 今も息づく阿波の言霊
第20章
阿波の言霊が、現代に問いかけるもの
