『竹取物語の故郷は阿波だった』 ―― かぐや姫と阿波長国の神秘 ――(電子本)
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『竹取物語の故郷は阿波だった』 ―― かぐや姫と阿波長国の神秘 ――(電子本)
序文(立ち読み用)
『竹取物語』は、日本最古の物語文学として知られている。しかし、その舞台がどこであったのかについては、長い間ほとんど疑われることなく「山城国(現在の京都)」と説明されてきた。
だが、古代史や神話の研究を深く読み解くと、この物語の背後には、もっと古い伝承が潜んでいる可能性が見えてくる。
その鍵となる土地が、阿波である。阿波には古くから「長国(ながのくに)」あるいは「あらたの国」と呼ばれた古国の伝承があり、そこは神々の祭祀が行われた聖地として語り継がれてきた。
また阿波は、古代祭祀氏族である忌部氏の本拠地であり、神具や神衣をつくる神聖な文化が栄えた場所でもあった。
竹は古来、神の依代として扱われてきた植物である。神が宿るもの、あるいは天と地を結ぶ象徴として、竹は日本各地の神事に登場する。
もし竹取物語の原型が神話的な伝承であったならば、竹から生まれたかぐや姫は、単なる幻想の姫ではなく、神の世界から降りてきた巫女的存在であった可能性もある。
さらに阿波には、月神信仰や女神信仰の痕跡が数多く残っている。月の都へ帰るかぐや姫の物語は、古代の月神信仰と深く結びつく神話的構造を持っているとも考えられる。
本書では、『竹取物語』を単なる文学作品としてではなく、古代日本の神話と歴史の記憶として読み直す。
そして、物語の源流が阿波長国にあった可能性を、神話・祭祀・古地名などの観点から探っていく。
もし竹取物語の原型が阿波にあったとするならば、日本文学の始まりの地もまた、阿波であったことになるかもしれない。
目次:章構成(20章)
第一章 竹取物語とは何か
日本最古の物語文学とされる竹取物語の成立と概要。
第二章 なぜ舞台は京都とされてきたのか
山城国説が定説となった背景を検証する。
第三章 阿波に残る長国(あらたの国)の伝承
古代阿波に存在したとされる「長国」の伝承。
第四章 阿波は神祭祀の中心地だった
忌部氏と阿波の神事文化を解説。
第五章 竹という神聖植物
古代日本における竹の宗教的意味。
第六章 竹から生まれる神の子
神話に見られる神誕生の象徴としての竹。
第七章 かぐや姫は巫女だったのか
かぐや姫の神話的役割を考える。
第八章 月の世界という神話
月神信仰と古代宗教の関係。
第九章 阿波に残る月神信仰
阿波地方の月信仰の痕跡。
第十章 天から降りた姫の伝承
日本各地にある天降りの姫の神話。
第十一章 忌部氏と神竹文化
忌部氏が扱った竹と神事の関係。
第十二章 阿波神話の中の女神
阿波に伝わる女神伝承。
第十三章 竹取翁のモデルとは
竹取翁の人物像を古代社会から考察。
第十四章 帝と姫の物語の意味
帝との関係に隠された象徴性。
第十五章 月への帰還の神話構造
神話としての「帰天」の意味。
第十六章 竹取物語と神代伝承
古代神話との共通点を探る。
第十七章 阿波起源説の可能性
竹取物語の阿波起源説を整理する。
第十八章 消された古代伝承
なぜ阿波の神話が歴史から消えたのか。
第十九章 文学として残った神話
神話が物語文学へ変化した可能性。
第二十章 竹取物語が語る日本の始まり
阿波から見える日本文学の源流。
