『空海の知られざる真実』 ―― 綜芸種智院を創設した天才僧の実像 ――(電子本)
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『空海の知られざる真実』 ―― 綜芸種智院を創設した天才僧の実像 ――(電子本)
序文(立ち読み用)
弘法大師空海は、日本史において特別な存在として語られてきた。多くの人は、空海を「真言宗の開祖」「高野山の開山」として知っている。
しかしその実像は、それだけでは到底語り尽くすことができない。空海は宗教者であると同時に、思想家であり、教育者であり、文化創造者でもあった。
空海の最も画期的な業績の一つが、京都に創設した 綜芸種智院(しゅげいしゅちいん) である。
この学校は、身分を問わず誰でも学ぶことができる教育機関であり、日本史上初めて「庶民にも門戸を開いた学校」と言われている。
貴族だけが学問を独占していた時代において、これは極めて革命的な試みであった。
また空海は、中国の長安で密教の奥義を短期間で受け継ぎ、日本へと持ち帰った人物でもある。
彼は宗教の枠を超え、書道・文学・建築・土木・教育・思想など、あらゆる分野に影響を与えた。
さらに全国各地に残る「弘法大師伝説」は、空海が民衆の生活に深く関わった存在であったことを示している。
空海の生涯をたどりながら、彼の知られざる側面に迫っていく。京都に綜芸種智院を創設した教育者としての姿、中国で密教を学んだ求道者としての姿、そして民衆に寄り添う聖者としての姿まで、多面的な空海の真実を明らかにする。
千二百年を経てもなお、日本人の心に生き続ける弘法大師空海。その真の姿を、歴史と伝承の両面から探っていくことにしたい。
目次:20章構成
第1章 空海誕生 ― 讃岐に生まれた天才
讃岐国に生まれた空海の幼少期と、神童と呼ばれた少年時代を解説する。
第2章 大学寮を去った青年
国家官僚を目指す学問を捨て、仏道へ向かった若き空海の決断。
第3章 山岳修行の時代
四国や紀伊の山で修行した空海の求道生活。
第4章 虚空蔵求聞持法との出会い
空海が智慧を得る修法として行った密教修行の秘密。
第5章 遣唐使としての旅立ち
804年、中国へ渡る歴史的な航海の背景。
第6章 長安で出会った密教の師
青龍寺で恵果和尚と出会った運命的瞬間。
第7章 わずか二年で密教継承
異例の速さで密教の奥義を授かった理由。
第8章 日本へ持ち帰った密教
経典・曼荼羅・法具など密教文化の伝来。
第9章 空海と最澄の関係
天台宗の最澄との交流と思想の違い。
第10章 真言密教の思想
即身成仏という密教思想の核心を解説。
第11章 高野山の開創
空海が理想の修行地として選んだ聖地の意味。
第12章 東寺と国家密教
京都東寺を中心とした国家仏教の形成。
第13章 書の天才・空海
日本三筆としての書道文化への影響。
第14章 土木技術者としての空海
満濃池修復など社会事業の実績。
第15章 京都に作られた学校
綜芸種智院の創設
身分を問わず学べる日本初の民衆学校の理念。
第16章 教育者としての空海
知識を広く人々に伝えようとした思想。
第17章 全国に残る弘法伝説
井戸や温泉など空海伝説の広がり。
第18章 四国遍路と弘法大師信仰
四国八十八ヶ所と空海信仰の形成。
第19章 入定と永遠の大師
高野山奥之院で続く「生きている大師」信仰。
第20章 千二百年続く空海の影響
現代日本に生きる弘法大師の思想と文化。
