『失われた阿波風土記 ― 消された神代史の断片 ―』(電子本)
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『失われた阿波風土記 ― 消された神代史の断片 ―』(電子本)
序文(立ち読み用)
日本の歴史は、勝者によって編まれた物語である――そう言われることがある。だが、その裏側に「語られなかった記録」が存在するとしたらどうだろうか。
奈良時代、各国に命じられて編まれた風土記。その中には、土地ごとの神話、地名の由来、産物、そして人々の記憶が記されていた。
しかし現在、完全な形で残る風土記はごくわずかであり、多くは失われたままとなっている。
その中でも、阿波の国風土記は極めて重要な存在である。阿波は古来より、忌部氏の本拠地として知られ、麻・丹・真珠・石といった「国の基盤」を支える産物が揃う地であった。
これは単なる地方の一国ではなく、日本の根源的な祭祀と生産の中心地であった可能性を示している。
にもかかわらず、その記録は断片しか残されていない。これは偶然の消失なのか、それとも意図的な選別なのか。
本書は、他文献に残された引用、地名伝承、鉱物・産物の痕跡を手がかりに、「失われた阿波風土記」の姿を復元する試みである。
そこに浮かび上がるのは、記紀とは異なるもう一つの日本の姿――阿波を起点とする神代史の可能性である。
これは単なる郷土史ではない。日本という国の「始まり」を問い直すための、新たな視座である。
20章構成(3,000文字の説明)
第1章 風土記とは何か
国家によって編まれた「土地の記憶」の正体。
第2章 なぜ風土記は失われたのか
残されたものと消されたものの差異。
第3章 阿波国風土記の存在証拠
引用文献から見える実在の痕跡。
第4章 阿波という地名の起源
「あわ」という言葉に込められた意味。
第5章 忌部氏と阿波
祭祀を司った一族と風土記の関係。
第6章 麻の国・阿波
国家を支えた繊維資源の中心地。
第7章 丹の記録と朱の文化
辰砂が示す古代権力との関係。
第8章 真珠と水の信仰
川と海が生む神聖な宝。
第9章 石の記録 ― 翡翠と勾玉
魂を宿す石と祭祀具の起源。
第10章 阿波の山岳信仰
神山・剣山に残る神代の記憶。
第11章 地名に残る神話
消されても残る言葉の証言。
第12章 海人と交易の痕跡
阿波が持つ外界との接点。
第13章 阿波と出雲の関係
もう一つの「国譲り」の構図。
第14章 魏志倭人伝との照合
記録と一致する阿波の確証物。
第15章 卑弥呼と阿波
巫女王の拠点としての可能性。
第16章 阿波高天原説
神々の原郷はどこにあったのか。
第17章 消された歴史の構造
中央集権と地方史の再編。
第18章 風土記復元の試み
断片から全体像を描く方法。
第19章 阿波という始まりの国
日本誕生の新たな仮説。
第20章 未来へ残すべき記録
現代における風土記の再創造。
