『阿波に来た最初の仏教 ― 神々の国に灯った法の光 ―』(電子本)
¥1,500
残り1点
International shipping available
『阿波に来た最初の仏教 ― 神々の国に灯った法の光 ―』(電子本)
序文(立ち読み用)
阿波の地には、はるか古代より山を神と仰ぎ、川に命を感じ、巨石に祈りを捧げる独自の信仰世界が息づいていました。
自然そのものを神聖視するこの土地に、やがて海の向こうから新たな思想が届きます。それが仏教です。
しかし阿波に伝わった仏教は、単なる外来宗教として受け入れられたのではありません。
古来より続く祈りと結びつき、山岳信仰、祖霊信仰、祭祀文化と重なり合いながら、この地ならではの姿へと変化していったのです。
阿波は忌部氏の拠点として知られ、古代朝廷祭祀にも深く関わった特別な土地でした。そのため、神道的伝統と仏教思想が出会う舞台として、極めて重要な地域だった可能性があります。
本書は、日本史の中心ではあまり語られてこなかった「阿波に最初に来た仏教」に焦点を当て、渡来人の足跡、海上交通、初期寺院、山岳修行、そして空海以前の信仰世界までを多角的に読み解いていきます。
仏教はいつ、誰によって、どのように阿波へもたらされたのか。そして阿波の人々は、その教えをどのように受け止めたのか。
本書を通じて、神々の国に灯った最初の法の光、その静かな始まりを共にたどっていただければ幸いです。
第一章 仏教公伝と阿波への波及
百済から伝わった仏教が地方へ広がる流れを探る。
第二章 阿波という神祀りの国
忌部氏の本拠地としての阿波の宗教背景を解説。
第三章 山と巨石に宿る古代信仰
仏教以前の自然信仰と聖地観を考察する。
第四章 海の道が運んだ新宗教
瀬戸内海航路と阿波への伝来経路を読む。
第五章 阿波最古の寺院とは何か
初期寺院建立の痕跡と可能性を探る。
第六章 渡来人と技術者集団
仏教文化を支えた人々の存在を見る。
第七章 神と仏は争ったのか
対立ではなく融合だった歴史を検証する。
第八章 阿波の神仏習合の始まり
神社と寺院が共存した姿を追う。
第九章 修験道の源流
山岳修行と初期仏教の接点を探る。
第十章 剣山信仰と仏教世界
剣山に見る霊山思想を考察する。
第十一章 神山に残る古代の気配
神山町周辺の聖地性を読む。
第十二章 阿波の古仏と石造物
古代信仰を伝える遺物を紹介する。
第十三章 国家鎮護と地方寺院
朝廷政策と地方仏教の関係を見る。
第十四章 空海以前の阿波仏教
空海登場前夜の宗教世界を描く。
第十五章 若き空海と阿波の可能性
青年期の空海と阿波との接点を考察する。
第十六章 四国遍路の原型
巡礼文化の始まりをたどる。
第十七章 阿波の民衆信仰
庶民が受け入れた仏教の姿を見る。
第十八章 消えた古寺と埋もれた記録
失われた歴史の痕跡を探る。
第十九章 阿波は仏教東漸の要地だったのか
地理的条件から再検証する。
第二十章 阿波に灯った最初の法灯
阿波仏教史の原点を総括する。
