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『阿波大国主と鉄鏃の革命 ―― 隕石の鉄から、たたら製鉄へ。勝利を導いた火の技術 ――』(電子本)

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『阿波大国主と鉄鏃の革命 ―― 隕石の鉄から、たたら製鉄へ。勝利を導いた火の技術 ――』(電子本)

序文(立ち読み用)

阿波の山々には、古代より火と鉄の伝承が静かに息づいてきた。人々が最初に手にした鉄は、大地から掘り出したものではなく、天より降った隕石の鉄であった。

神の金属として珍重されたその鉄は、やがて鏃や刃となり、狩猟と戦いの力となっていく。

しかし時代が進むにつれ、限られた隕石鉄だけでは国を支えることはできなかった。そこで阿波の民は山野に眠る砂鉄へ目を向け、火と風の力で鉄を生み出す“たたら製鉄”へと歩みを進める。

炉を築き、木炭を燃やし、鞴で風を送り続けるその技術は、単なる製鉄ではなく、国力そのものを左右する知恵であった。

その背景には、翡翠や硬石を加工してきた職人たちの火力制御技術があったとも考えられる。

石を穿ち、磨き、形にするために培われた熱と風の知識は、鉄を鍛える世界へと受け継がれていった。

やがて阿波戦国の世。武器の質と量が勝敗を決める時代に、阿波の鉄は大きな力となる。大国主が象徴する国造りの精神は、火と鉄の技術として再び甦ったのである。

本書は、神話・鉱物・技術・戦国史を結びながら、知られざる阿波の鉄文明に光を当てる一冊である。

第一章 天より降った鉄
隕石鉄の衝撃を探る。

第二章 大国主と国造りの武器
神話の鉄器文化を読む。

第三章 阿波の山が育んだ資源
砂鉄と木炭資源を解説。

第四章 鉄鏃誕生
武器へ進化した鏃。

第五章 翡翠職人の火の知恵
加工技術との関係。

第六章 鞴という革命装置
風が炉を変えた歴史。

第七章 たたら製鉄の成立
阿波製鉄の可能性。

第八章 鉄と豪族の力
鉄が権力へ変わる。

第九章 武具の進化と阿波兵
武器性能の向上。

第十章 戦国阿波の勝利
鉄が戦局を左右した。

第十一章 阿波武将と鉄の戦略
武と産業力の関係。

第十二章 鍛冶集団の存在
軍需を支えた職人。

第十三章 山・川・港の物流網
鉄を運んだ地理。

第十四章 神話は技術史だった
伝承の再解釈。

第十五章 翡翠と鉄の共通点
石と金属の思想。

第十六章 阿波文明の核心
産業国家としての姿。

第十七章 埋もれた古代炉跡
製鉄痕跡を探る。

第十八章 火を制した者が勝つ
技術覇権の本質。

第十九章 現代に残る鉄の記憶
地名と祭礼の痕跡。

第二十章 阿波大国主の遺産
火と鉄の文化を継ぐ。

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