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阿波に眠る三柱鳥居の原型 ―― ふなはて神社の翡翠石と、秦氏・蚕ノ社に移された古代祭祀の謎 ――(電子本)

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阿波に眠る三柱鳥居の原型 ―― ふなはて神社の翡翠石と、秦氏・蚕ノ社に移された古代祭祀の謎 ――(電子本)


■序文(立ち読み用)

阿波の古社に眠る入田の「ふなはて神社」には、京都・太秦の蚕ノ社に伝わる三柱鳥居の原型である、不思議な石組みが残されている。

三つの柱、中央の神座、そしてその中心に置かれた丸い石。その丸い石は、古代において神の依代とされた翡翠であった。

古代日本では、命・再生・王権・巫女・海人族・玉作りの象徴であり、魏志倭人伝にも通じる重要な神宝であった。

京都の蚕ノ社にある三柱鳥居は、秦氏ゆかりの神秘的な鳥居として知られている。しかし、その形の起源はどこにあったのか。

なぜ三本の柱なのか。なぜ中央に神聖な空間があるのか。その謎をたどると、阿波の水辺祭祀、船の終着地を意味する「ふなはて」、そして中央に置かれた翡翠石の存在へとつながっていく。

本書は、ふなはて神社に残る三柱石組を、蚕ノ社三柱鳥居の古層的原型として読み解き、秦氏が阿波の祭祀文化を京都太秦へ移した可能性を探る。

三柱、翡翠、水神、秦氏、太秦、蚕、船、玉作りという点と点を結ぶとき、そこには「阿波こそ古代祭祀の源流であった」という、忘れられた物語が浮かび上がる。

第1章 阿波に眠るふなはて神社の謎
阿波の古社ふなはて神社に残る不思議な三柱石組と、その存在が示す古代祭祀の痕跡を紹介する。

第2章 三柱鳥居とは何か
京都・蚕ノ社で知られる三柱鳥居の形と意味を整理し、なぜ三本の柱が神聖視されたのかを考える。

第3章 ふなはて神社の三柱石組
阿波に残る三つの柱状石と中央の神座を、鳥居以前の磐座祭祀として読み解く。

第4章 中央に置かれた丸い石の正体
三柱石組の中心に置かれた丸い石を、古代の神宝である翡翠石として考察する。

第5章 翡翠はなぜ神の石だったのか
翡翠が命、再生、巫女王、王権、玉作りと結びついた理由を古代信仰から読み解く。

第6章 阿波翡翠と古代祭祀
阿波に伝わる翡翠文化を、鮎喰川・那賀川の石文化と結びつけ、神宝としての役割を探る。

第7章 丸い翡翠石は神の依代だった
中央の丸い翡翠石を、神が降りる依代、または古代巫女が祈りを捧げた神座として考える。

第8章 船の終着地「ふなはて」の意味
ふなはてという名に込められた、船・海人族・水神祭祀・古代交通路の記憶を読み解く。

第9章 水神信仰と三柱の祭祀
三柱石組が水辺の神、航海の神、再生の神を祀るための祭祀装置だった可能性を探る。

第10章 秦氏はどこから来たのか
京都太秦に根を張った秦氏の動きと、彼らが持ち込んだ技術・信仰・祭祀文化を整理する。

第11章 秦氏と阿波の接点
秦氏の移動経路と阿波の古代文化を重ね、阿波から京都へ祭祀が運ばれた可能性を考える。

第12章 蚕ノ社の三柱鳥居
京都・木嶋坐天照御魂神社、通称・蚕ノ社に伝わる三柱鳥居の神秘と、その不可解な構造を読み解く。

第13章 阿波の石組は蚕ノ社の原型か
阿波の三柱石組と京都の三柱鳥居を比較し、石の祭祀から鳥居の祭祀へ変化した可能性を探る。

第14章 翡翠石が消えた京都の三柱鳥居
京都の三柱鳥居に中央の翡翠石が見られない理由を、祭祀形式の変化と再構成の視点から考える。

第15章 鳥居になる前の神聖な石
鳥居とは本来、神域を示す門である。そのさらに古い形として、三柱石組と翡翠の神座を読み解く。

第16章 阿波の玉作りと巫女王の記憶
阿波の勾玉文化、翡翠、奴奈川姫、卑弥呼伝承を重ね、玉を司る巫女王の存在を考察する。

第17章 三柱は三神を表していたのか
三つの柱が、天・地・水、あるいは三柱の神を象徴していた可能性を神道的視点から探る。

第18章 秦氏が移したのは鳥居ではなく祭祀だった
物体としての鳥居ではなく、三柱と中央神座という祭祀思想が阿波から太秦へ移されたという仮説を提示する。

第19章 阿波こそ三柱信仰の源流か
ふなはて神社の石組を、三柱鳥居の古層に位置づけ、阿波が古代祭祀の源流であった可能性を論じる。

第20章 翡翠の神座が語る始まりの国
中央の丸い翡翠石は、阿波が「始まりの国」であった記憶を今に伝える沈黙の神宝であると結ぶ。

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