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始まりの国・阿波上八万に眠る巽山古墳の石釧と車輪石 ―前期古墳が語る古代王権の記憶―(電子本)

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始まりの国・阿波上八万に眠る巽山古墳の石釧と車輪石 ―前期古墳が語る古代王権の記憶―(電子本)

序文(立ち読み用)

徳島市上八万町の低丘陵に築かれた巽山古墳は、阿波古代史を考えるうえで見逃すことのできない前期古墳である。

そこには、石釧・車輪石・鍬形石・銅鏡・直刀など、古代首長の権威を示す副葬品の記録が伝えられている。

なかでも石釧と車輪石は、単なる装身具ではなく、祭祀と権力を象徴する石の宝器であった。

上八万という土地は、園瀬川流域を押さえ、山と川と平地を結ぶ重要な場所にある。そこに前期古墳が築かれたことは、阿波の古代勢力がこの地にも早くから根を張っていたことを物語る。

本書では、巽山古墳を中心に、石釧と車輪石が示す古代阿波の首長像、上八万の地理的意味、そして阿波王権形成の謎を読み解いていく。

目次

第1章 巽山古墳とは何か
上八万町巽山に築かれた前期古墳の概要を整理する。

第2章 阿波上八万という古代の舞台
園瀬川流域に広がる上八万の地理的意味を読み解く。

第3章 低丘陵に築かれた王の墓
なぜ古墳は低丘陵の上に築かれたのかを考える。

第4章 石釧とは何か
腕輪形石製品である石釧の意味と役割を解説する。

第5章 車輪石とは何か
中央に穴を持つ車輪石の形と象徴性を探る。

第6章 石の腕輪が示す古代の権威
石釧と車輪石が首長の地位を示した理由を考察する。

第7章 巽山古墳に眠る人物像
被葬者はどのような人物であったのかを推定する。

第8章 阿波における前期古墳の重要性
巽山古墳を阿波の古墳時代前期の流れの中に位置づける。

第9章 銅鏡と直刀が語る交流圏
副葬品から見える畿内・瀬戸内との関係を読み解く。

第10章 石釧・車輪石・鍬形石のセット
腕輪形石製品がまとまって出る意味を考える。

第11章 祭祀具としての石製品
石釧と車輪石を霊力ある宝器として捉える。

第12章 海の貝輪から石の宝器へ
南海産貝輪の模造品としての石製品の背景を探る。

第13章 園瀬川流域の支配者たち
川の流れと古代首長の支配領域を結びつけて考える。

第14章 上八万と気延山古墳群の関係
上八万と気延山周辺の古墳文化のつながりを見る。

第15章 樋口古墳群との時代差
後期・終末期古墳と巽山古墳の違いを整理する。

第16章 寺山所在古墳と上八万の古墳世界
上八万周辺に点在する古墳の広がりを考える。

第17章 阿波古代王権の一角としての上八万
巽山古墳を阿波王権形成の中に位置づける。

第18章 石釧と車輪石が残した記憶
副葬品が現代に伝える古代人の思想を読み解く。

第19章 巽山古墳をどう見直すべきか
今後の調査と再評価の可能性について考える。

第20章 阿波の始まりを語る古墳
巽山古墳を阿波古代史の重要な起点としてまとめる。

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