『すめらみことの謎』― 天皇という言葉に封じられた日本古代王権の記憶 ―(電子本)
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『すめらみことの謎』― 天皇という言葉に封じられた日本古代王権の記憶 ―(電子本)
■序文(立ち読み用)
「すめらみこと」とは、単なる天皇の古い呼び名ではない。そこには、神を祀る者、国を統べる者、そして天と地を結ぶ存在という、古代日本独自の王権観が込められている。
本書では、「すめら」という響きに隠された意味を手がかりに、天皇号以前の大王、神話に描かれた天孫降臨、祭祀王としての役割、そして阿波を含む古代祭祀の記憶を読み解いていく。
日本の王とは何か。なぜ神話と政治は結びついたのか。その謎に迫る一冊である。
第1章 すめらみこととは何か
古代日本における天皇の呼び名と、その響きに込められた意味を探る。
第2章 「すめら」という言葉の謎
清らかさ、統一、神聖性を示す言葉としての可能性を読み解く。
第3章 天皇号以前の大王
「天皇」と呼ばれる前の倭王たちの姿を考える。
第4章 神を祀る王
古代の王が政治家である前に祭祀者であった理由を探る。
第5章 天照大神とすめらみこと
皇統神話の中心に天照大神が置かれた意味を考察する。
第6章 天孫降臨の暗号
天から降りた王権という物語に隠された古代国家形成の記憶を読む。
第7章 三種の神器の謎
鏡・剣・玉が王権の証とされた理由を探る。
第8章 鏡に映る王の姿
鏡が単なる宝物ではなく、神霊を宿す祭器であった意味を考える。
第9章 勾玉と王権
玉が古代祭祀と王の霊力を象徴した可能性を探る。
第10章 剣が示す支配の力
武力と神聖性を結ぶ剣の意味を読み解く。
第11章 倭国から日本へ
国名の変化とともに王の呼び名が変わった背景を追う。
第12章 大王から天皇へ
古代王権がどのように神聖な制度へ整えられたのかを考える。
第13章 古事記・日本書紀の役割
正史が「すめらみこと」の権威をどのように描いたのかを読む。
第14章 消された地方王権
中央王権の成立の陰で埋もれた地方の祭祀勢力に目を向ける。
第15章 阿波に残る古代祭祀の記憶
阿波の山・川・神社に残る始まりの国の痕跡を探る。
第16章 卑弥呼とすめらみこと
巫女王卑弥呼と祭祀王としての天皇像の接点を考える。
第17章 神話は歴史を隠したのか
神話の中に古代史の断片が封じられている可能性を探る。
第18章 なぜ天皇は神聖化されたのか
国家統合のために王権が神話化された理由を読み解く。
第19章 現代に残るすめらみことの意味
古代語が今も日本人の精神文化に残しているものを考える。
第20章 すめらみことの正体
王、祭祀者、神の子孫という三つの顔から、その本質に迫る。
