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阿波卑弥呼翡翠勾玉とは ― 国府歴史資料館に展示された神秘の勾玉 ―(電子書籍)

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阿波卑弥呼翡翠勾玉とは ― 国府歴史資料館に展示された神秘の勾玉 ―(電子書籍)

まえがき(立ち読み用)

阿波の古代史を語るとき、古墳から出土する勾玉は、ただの装身具では終わらない。丸く磨かれ、月のように曲がり、中央に孔を持つその形には、古代人の祈り、権威、霊力への願いが込められていたと考えられる。

なかでも翡翠製勾玉は、弥生時代から古墳時代にかけて特別な意味を持った玉であった。翡翠は簡単に手に入る石ではなく、硬く、加工も難しい。

だからこそ、それを身につける人物は、普通の人ではなかった可能性がある。首長、巫女、王族、あるいは祭祀を司る者。翡翠勾玉は、古代社会における「選ばれた者」の象徴でもあった。

徳島市立考古資料館では、令和7年度冬季企画展として「勾玉からみた弥生時代・古墳時代」が案内され、城山神社古墳群出土の翡翠製勾玉も紹介されています。

勾玉は魔除けや権威の象徴としての役割を持っていた可能性があるとされ、徳島県内の弥生・古墳時代の勾玉文化を考えるうえで重要な資料です。

本書では、この「阿波卑弥呼翡翠勾玉」を、単なる考古資料としてではなく、阿波古代史、卑弥呼伝承、翡翠文化、古墳祭祀を結ぶ象徴として読み解いていく。

第1章 阿波に残る翡翠勾玉の記憶
阿波の古墳や遺跡から見える勾玉文化を紹介し、翡翠製勾玉がなぜ特別視されるのかを考える。

第2章 勾玉とは何か
勾玉の形、孔、曲線、素材に込められた意味を、装身具・祭祀具・権威の象徴という視点から解説する。

第3章 翡翠という特別な石
翡翠が古代日本で珍重された理由、硬さ、光沢、緑色の神秘性について述べる。

第4章 弥生時代から古墳時代へ
勾玉が弥生社会から古墳社会へ受け継がれ、権力者の副葬品となっていく流れを整理する。

第5章 国府の地と古代阿波
徳島市国府周辺が、古代阿波において重要な文化・祭祀・政治の舞台であった可能性を考える。

第6章 国府歴史資料館に展示された意味
資料館に展示されることで、翡翠勾玉が地域の歴史を語る重要な証拠となることを解説する。

第7章 城山神社古墳群と翡翠製勾玉
城山神社古墳群出土の翡翠製勾玉を軸に、阿波の古墳文化と玉の関係を読み解く。徳島市立考古資料館年報にも「翡翠製勾玉/城山神社古墳群出土」の記載が見られます。

第8章 気延山古墳群とのつながり
気延山周辺の古墳群、宮谷古墳、八倉比売神社古墳群などを視野に入れ、阿波古代王権の広がりを考える。

第9章 卑弥呼と翡翠勾玉
卑弥呼を「鬼道を行う女王」と見たとき、翡翠勾玉は巫女王の霊威を象徴する品として読むことができる。

第10章 阿波卑弥呼説から見た勾玉
阿波に卑弥呼の痕跡を求める視点から、勾玉を古代祭祀の証拠として位置づける。

第11章 緑の石に宿る霊力
翡翠の緑色が、生命・再生・水・山の神秘と結びついていた可能性を述べる。

第12章 阿波翡翠文化の源流
阿波で見られる緑色石材、川石文化、勾玉づくりへの関心を含め、地域独自の玉文化を考える。

第13章 勾玉はなぜ曲がっているのか
胎児、月、魂、獣牙など、勾玉の形に関する諸説を紹介しながら、古代人の精神世界を探る。

第14章 首長の玉、巫女の玉
勾玉が男性首長だけでなく、祭祀を担う女性、巫女王とも深く関係した可能性を考察する。

第15章 古墳に眠る祈り
副葬品としての勾玉が、死者の魂を守るもの、あの世へ導くものとして扱われた可能性を描く。

第16章 阿波の山と玉の信仰
気延山、神山、国府周辺の山岳信仰と、翡翠勾玉の霊的意味を重ねて読み解く。

第17章 徳島の勾玉文化を歩く
国府、気延山、古墳群、考古資料館をめぐることで見えてくる、阿波古代史の現地性を紹介する。

第18章 展示品から本へ
小さな勾玉ひとつから、地域の歴史、神話、考古学、観光、出版へ広がる可能性を述べる。

第19章 阿波卑弥呼翡翠勾玉の価値
この勾玉を「阿波古代史を象徴する一品」として捉え、文化資産・出版テーマとしての価値を整理する。

第20章 始まりの国に輝く緑の玉
阿波を「始まりの国」と見る視点から、翡翠勾玉を古代日本の精神文化を語る鍵として結ぶ。

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