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すでに発見されていた卑弥呼の翡翠勾玉 ― 阿波気延山古墳群と城山神社古墳群が語る古代王権の謎 ―

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すでに発見されていた卑弥呼の翡翠勾玉 ― 阿波気延山古墳群と城山神社古墳群が語る古代王権の謎 ―

徳島市立考古資料館に展示されている四つの翡翠勾玉は、阿波古代史を考える上で極めて重要な遺物である。

城山神社古墳群から出土した一個、そして気延山古墳群から出土した三個の翡翠勾玉。

これらは単なる装飾品ではなく、古代阿波に存在した有力者や祭祀王の存在を今に伝える貴重な歴史資料である。

古代日本において翡翠は特別な宝石であった。産出地が限られ、加工にも高度な技術を必要としたため、一般人が持つことのできる品ではなかった。

翡翠勾玉は王権や神聖性の象徴として扱われ、古代の首長や巫女王の権威を示す祭器として重要な意味を持っていたのである。

特に注目されるのは、これら四つの勾玉の美しさである。

深い緑色を帯びたもの、乳白色に輝くもの、緑と白が混じり合う神秘的なものなど、それぞれが異なる個性を持ちながら高い加工技術によって仕上げられている。

その姿からは、古代阿波が決して辺境ではなく、高度な文化と技術を持つ地域であったことがうかがえる。

阿波邪馬台国説を研究する人々の中には、これらの翡翠勾玉こそが卑弥呼の時代を物語る重要な遺物ではないかと考える者もいる。

もちろん現代考古学において、それが卑弥呼本人の所有物であると断定することはできない。しかし、古代阿波の有力古墳群から複数の高品質な翡翠勾玉が発見されている事実は、阿波に強大な王権が存在した可能性を示している。

もし将来、卑弥呼の墓と伝わる宮内古墳群などの本格的な発掘調査が実施されれば、さらに価値ある翡翠勾玉や王権を示す遺物が発見されるかもしれない。

城山神社古墳群の一個、気延山古墳群の三個。この四つの翡翠勾玉は、今も静かに古代阿波の栄華と謎を語り続けているのである。

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