『阿波と大祓詞の謎』 ― 阿波岐原に隠された神道の原点 ―(電子単行本)
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『阿波と大祓詞の謎』 ― 阿波岐原に隠された神道の原点 ―(電子単行本)
■序文(立ち読み用)
大祓詞は、日本神道において最も重要な祝詞の一つであり、罪や穢れを祓い清め、国土と人々を新たにする祈りの言葉である。その中には、イザナギ命が黄泉の穢れを祓うため禊を行った地として「阿波岐原」の名が記されている。
では、この阿波岐原とはどこを指すのか。一般には宮崎県の地名と結びつけて語られることが多い。しかし、そこに刻まれた「阿波」という響きは、単なる偶然の一致なのだろうか。
本書は、阿波古代史の視点から大祓詞を読み直し、神話、地名、祭祀、古代氏族の伝承をたどりながら、阿波岐原に秘められた意味を探るものである。阿波は、古代日本の祈りの原点であり、禊と再生の記憶を今に伝える土地ではなかったのか。大祓詞の一語から、失われた神代の地理と阿波の真実を静かに開く。
読者は本書を通じて、祝詞が単なる祭文でなく、古代の地名と信仰を封じた歴史の扉であることに気づくだろう。阿波岐原は神代の記憶を呼び覚ます鍵である。
第1章 大祓詞とは何か
神道最大の祓いの祝詞である大祓詞の概要を解説する。
第2章 延喜式に記された祝詞
平安時代にまとめられた大祓詞の成立背景を探る。
第3章 禊の起源
イザナギ命の禊が日本神道の原点となった理由を考察する。
第4章 黄泉の国からの帰還
イザナギが穢れを受けた神話的意味を読み解く。
第5章 阿波岐原とは何か
大祓詞に登場する阿波岐原の記述を検証する。
第6章 阿波の名が示すもの
阿波岐原に含まれる「阿波」の意味を考察する。
第7章 剣山と高天原伝承
阿波高天原説と禊神話との関係を探る。
第8章 神山の清流と禊文化
神山町に残る浄化信仰を検証する。
第9章 鮎喰川と神聖な水
古代人が川を神聖視した理由を考察する。
第10章 祓戸四神の正体
瀬織津比売神ら四柱の神々の役割を解説する。
第11章 阿波に残る祓いの伝承
阿波各地に伝わる浄化信仰を紹介する。
第12章 阿波と神道の原点
大祓詞に秘められた阿波との関係を総括する。
あとがき
大祓詞は単なる祈りの言葉ではない。その中には日本人が古代から受け継いできた浄化の思想が息づいている。そして「阿波岐原」という名は、阿波と神道の深い関係を想像させる存在でもある。
確定した歴史ではないが、古代阿波を見つめ直すことで、新たな日本神話の姿が見えてくるかもしれない。
