親友との夢が生んだ美術館―伝説の日本人・大原孫三郎物語―(電子本)
¥2,500
International shipping available
親友との夢が生んだ美術館―伝説の日本人・大原孫三郎物語―(電子本)
本書のテーマ
倉敷の実業家・大原孫三郎の生涯をたどりながら、画家・児島虎次郎との友情、世界の名画収集、そして大原美術館建設に至るまでを描く物語です。
大原美術館は、孫三郎が1929年に亡くなった親友・児島虎次郎を記念し、1930年に設立した、日本で最初の西洋美術を中心とする私立美術館です。
序文(立ち読み用)
岡山県倉敷市の白壁の町に、ギリシャ神殿を思わせる一つの美術館が建っている。
その名は、大原美術館。
この美術館は、単なる富豪の道楽によって建てられたものではなかった。そこには、実業家・大原孫三郎と画家・児島虎次郎という、二人の男の深い友情があった。
若き日の孫三郎は、東京で遊興にふけり、多額の借金をつくった。しかし、挫折と後悔を経験したことで生き方を改め、やがて「富は社会のために使うものだ」と考える実業家へと変わっていく。
一方の虎次郎は、絵画に人生を懸けた貧しい青年だった。孫三郎は、その才能を信じて学費を支援し、さらにヨーロッパ留学への道を開いた。
虎次郎は海外で絵を学ぶだけでなく、日本人に本物の西洋美術を見せたいと願い、モネ、ゴーギャン、エル・グレコなどの作品を選び抜いた。
しかし、自らの夢が美術館として実現する姿を見ることなく、47歳で世を去る。親友の死を知った孫三郎は、ある決断を下した。
「虎次郎の夢を、この倉敷に残そう」こうして1930年、地方都市・倉敷に、日本美術史を変える美術館が誕生した。
本書は、友情を形に変えた伝説の実業家、大原孫三郎の生涯を描く物語である。
第1章 倉敷の大地主に生まれた少年
1880年、大原孫三郎は岡山県倉敷の裕福な地主の家に生まれた。
第2章 東京で道を外した青春
東京専門学校へ進学するが、遊興にふけり、多額の借金を抱えてしまう。
第3章 挫折から始まった再出発
失敗と後悔を経験した孫三郎は、自らの生き方を見つめ直していく。
第4章 石井十次との運命的な出会い
孤児救済に生涯を捧げる石井十次との出会いが、孫三郎を大きく変えた。
第5章 富は社会のためにある
孫三郎は、財産を教育や福祉に役立てるという信念を持つようになる。
第6章 倉敷紡績を背負う若き社長
1906年、倉敷紡績の社長に就任し、新しい企業経営へ挑戦する。
第7章 働く人を守る工場づくり
従業員の教育や健康、生活を重視した先進的な環境を整えていった。
第8章 病院と研究所への挑戦
医療、農業、労働問題の研究施設を設立し、地域社会の発展に尽くす。
第9章 若き画家・児島虎次郎
孫三郎は、絵画に情熱を注ぐ児島虎次郎の才能と人柄に心を動かされる。
第10章 支援から始まった友情
孫三郎は虎次郎の学業を支え、二人は深い信頼で結ばれていく。
第11章 虎次郎、ヨーロッパへ
孫三郎の支援を受け、虎次郎は本場の西洋美術を学ぶため海外へ渡った。
第12章 本物の名画を日本へ
虎次郎は、日本人に本物の西洋美術を見せたいという夢を抱く。
第13章 世界の名画を選んだ男
虎次郎はモネやゴーギャンなど、後に美術館の中心となる作品を集めた。
第14章 親友に託した大きな資金
孫三郎は虎次郎の審美眼を信じ、名画購入のための資金を託した。
第15章 二人が描いた文化の町
二人は、名画を個人で所有せず、多くの人に公開する場所を夢見ていた。
第16章 児島虎次郎、無念の死
1929年、虎次郎は美術館の完成を見ることなく47歳で亡くなる。
第17章 悲しみの中での決断
孫三郎は親友の功績と夢を残すため、美術館建設を決意した。
第18章 倉敷に建つ芸術の殿
白壁の町並みの中に、ギリシャ神殿を思わせる美術館が建設された。
第19章 1930年、大原美術館誕生
日本初の西洋美術を中心とする私立美術館が、倉敷に誕生した。
第20章 友情が未来へ残したもの
孫三郎と虎次郎の夢は、美術館とともに今も受け継がれている。
