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七福神の神の謎――なぜ七柱の神々は日本に集められたのか――(電子本)

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七福神の神の謎――なぜ七柱の神々は日本に集められたのか――(電子本)

序文(立ち読み用)

正月になると目にする、宝船に乗った七福神。

恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋――。

私たちは当たり前のように「日本の福の神」と考えている。しかし、その由来をたどってみると、不思議な事実が浮かび上がる。

七福神は、最初から七柱で存在していたわけではない。

しかも、その起源は日本だけにあるのではなく、インド、中国、日本という異なる文化圏にまたがっている。

なぜ、まったく異なる神々が一つの宝船に乗ることになったのか。

なぜ「七」という数字なのか。

そして七福神に込められた「福」とは、いったい何なのか。

本書では、七柱の神々のルーツを一柱ずつたどりながら、日本人が作り上げた不思議な信仰の謎を読み解いていく。

第一章 七福神とは何者なのか

七福神は、いつ、どのように誕生したのか。その成り立ちから謎を追う。

第二章 なぜ神様は「七柱」なのか

七という数字には古くから特別な意味があった。七福神との関係を探る。

第三章 唯一の日本神・恵比寿

釣り竿と鯛を持つ恵比寿。その正体には、いくつもの説が残されている。

第四章 恵比寿と蛭子神の謎

イザナギとイザナミの子・蛭子と恵比寿は、本当に同じ神なのだろうか。

第五章 海からやって来る福の神

日本には海の彼方から神が訪れるという信仰がある。恵比寿との関係を考える。

第六章 大黒天は日本の神ではなかった

大きな袋と打ち出の小槌を持つ大黒天。その源流はインドへとつながる。

第七章 大黒天と大国主命

「大黒」と「大国」。二つの名前が重なり、日本独自の神へ変化していった。

第八章 毘沙門天は戦いの神だった

甲冑を身につけた毘沙門天。なぜ武神が福の神になったのか。

第九章 弁財天はなぜ女性なのか

七福神の紅一点・弁財天。その起源にはインドの水の女神が存在する。

第十章 弁財天と水の信仰

弁財天が島や池、川など水辺に祀られる理由から、日本古来の信仰との融合を見る。

第十一章 福禄寿が象徴する三つの幸福

「福」「禄」「寿」。中国で理想とされた三つの幸福が、一柱の神となった。

第十二章 寿老人と福禄寿は同じ神なのか

よく似た二柱の神。その背景には、中国の星に対する信仰が隠されている。

第十三章 布袋は実在した人物だった

大きな腹と袋で知られる布袋。七福神の中でも異色の存在に迫る。

第十四章 布袋と弥勒菩薩の謎

なぜ一人の僧侶が未来仏・弥勒菩薩の化身と考えられるようになったのか。

第十五章 インド・中国・日本の神々

七福神を並べると、古代アジアの文化交流そのものが見えてくる。

第十六章 七福神はいつ完成したのか

七柱の顔ぶれは時代によって違っていた。現在の七福神が成立するまでを追う。

第十七章 宝船に隠された意味

なぜ七福神は船に乗っているのか。宝船と海洋信仰の関係を読み解く。

第十八章 七福神巡りはなぜ生まれたのか

江戸時代に庶民へ広がった七福神巡り。その人気の秘密を探る。

第十九章 七柱が表す「人生の幸福」

商売、財産、勝負、芸能、長寿――七柱を人生の願いという視点から読み直す。

第二十章 七福神最大の謎

七福神は一つの宗教から生まれた神々ではない。異なる神々を受け入れ、一つの「福」へまとめたところに、日本独特の信仰文化が見えてくる。

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