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空海の知られざる悲しみ ― 智泉(ちせん)の死 ―(電子本)

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空海の知られざる悲しみ ― 智泉(ちせん)の死 ―(電子本)


序文(立ち読み用)

弘法大師・空海。日本仏教史に巨大な足跡を残したその名は、今も高野山とともに語り継がれている。

しかし、偉大な僧・空海にも、人には見せられないほど深い悲しみがあった。その一つが、愛弟子であり、甥でもあった智泉の死である。

智泉は、空海の身近で修行を重ね、真言密教の未来を担う存在として期待されていた。ところが天長2年(825年)、37歳の若さで世を去る。

空海はその死を深く嘆き、追悼の文章を残した。

本書は、神格化された「弘法大師」ではなく、愛する弟子を失い、悲しみながらも歩き続けた一人の人間・空海の姿を描く物語である。

第一章 空海という男
天才僧として知られる空海。その華々しい生涯の裏側を見る。

第二章 讃岐に生まれた少年
後の弘法大師となる空海の幼少期と家族をたどる。

第三章 青年空海の孤独
大学を離れ、山岳修行へ向かった若き空海の苦悩。

第四章 唐への命懸けの旅
密教を求め、海を渡った空海の大きな決断。

第五章 師・恵果との出会い
長安で出会った運命の師が、空海の人生を変える。

第六章 師との永遠の別れ
密教を授けた恵果の死。空海は大きな喪失を経験する。

第七章 日本へ帰った空海
密教を日本へ伝えるという使命を背負い帰国する。

第八章 智泉という少年
空海の甥として生まれ、やがて弟子となった智泉。

第九章 叔父から師へ
血縁を超え、空海と智泉は師弟として結ばれていく。

第十章 ともに歩いた修行の日々
二人は苦労を分かち合いながら密教の道を歩む。

第十一章 高野山開創
理想の修行道場を築く空海。そのそばには智泉がいた。

第十二章 未来を託された弟子

智泉は若き僧として成長し、将来を期待される存在となる。

第十三章 突然訪れた別れ
天長2年、智泉の命が37歳という若さで尽きる。

第十四章 空海の深い悲しみ
甥であり弟子でもあった智泉を失った空海の胸中を追う。

第十五章 「吾飢うれば汝飢う」
追悼文に残された言葉から、二人の特別な絆を読み解く。

第十六章 弘法大師も涙した
聖人としてではなく、一人の人間として悲しむ空海を見る。

第十七章 残された智泉の記憶
高野山に今も伝わる智泉の存在とその足跡。

第十八章 相次ぐ別れを越えて
師や弟子との死別を経験しながら、空海は歩み続ける。

第十九章 悲しみが深めた祈り
人の命のはかなさを知った空海だからこその救済思想を考える。

第二十章 空海の知られざる悲しみ
偉人の伝説の奥に隠された「人間・空海」の本当の姿に迫る。

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