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牙玉から始まる勾玉の歴史― 獣の牙から神聖な宝玉へ ―(電子本)

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牙玉から始まる勾玉の歴史― 獣の牙から神聖な宝玉へ ―(電子本)

序文(立ち読み用)

日本を代表する古代の装身具「勾玉」。その独特な曲線は、いったいどこから生まれたのだろうか。

起源には諸説あるが、その一つとして注目されるのが、獣の牙を加工して身につけた「牙玉」である。

狩猟生活を営んだ人々にとって、牙は単なる素材ではなかった。

獣の力、生命、魔除けへの願いを宿す特別な存在だったと考えられる。

やがて牙や骨の形は石へと写され、より美しく、より象徴的な装身具へと発展していく。

本書では、牙玉から石製勾玉、そして翡翠勾玉へと続く長い歴史をたどりながら、勾玉に込められた古代日本人の祈りを探っていく。

第一章 勾玉はどこから生まれたのか

独特な曲線を持つ勾玉。その起源を縄文時代以前の装身具から考える。

第二章 獣の牙を身につけた人々

狩猟で得た牙や骨が、なぜ装飾品として使われるようになったのかを探る。

第三章 牙玉という原始のアクセサリー

牙に穴を開け、首から下げた古代人。その意味と役割を考察する。

第四章 牙に宿る生命の力

牙は強さや生命力の象徴だったのか。古代信仰との関係を見る。

第五章 縄文人と装身具

縄文社会で使われた石、骨、貝、土製品など多様な装身具を紹介する。

第六章 牙の形が石へ移された

天然の牙から、人が石を削って曲線を生み出す時代への変化を追う。

第七章 最初期の勾玉

縄文時代から現れ始める勾玉状の装身具。その特徴を見ていく。

第八章 なぜ勾玉は曲がっているのか

牙、胎児、月、魂など、勾玉の形をめぐるさまざまな説を紹介する。

第九章 弥生時代と勾玉

農耕社会の成立とともに、勾玉がどのように変化したのかを考える。

第十章 翡翠という特別な石

美しい緑色を持つ翡翠が、なぜ古代人に選ばれたのかを探る。

第十一章 翡翠勾玉の誕生

高度な加工技術によって生み出された翡翠勾玉の世界を見る。

第十二章 玉を作った職人たち

石を切り、磨き、穴を開ける古代の玉作技術を紹介する。

第十三章 勾玉と祭祀

装飾品から神聖な祭具へ。勾玉の役割が変化していく過程を追う。

第十四章 王たちが身につけた勾玉

古墳時代、勾玉は権力や身分を示す重要な宝物となった。

第十五章 古墳から出土する勾玉

副葬品として残された勾玉から、古代社会の姿を読み解く。

第十六章 神話に登場する勾玉

『古事記』『日本書紀』に記された玉と神々の物語を紹介する。

第十七章 天岩戸と八尺瓊勾玉

天照大神の岩戸隠れで重要な役割を果たした神聖な玉に迫る。

第十八章 三種の神器と勾玉

鏡・剣・玉が、なぜ王権を象徴する宝物となったのかを考える。

第十九章 牙玉から宝玉へ

獣の牙に宿した祈りが、石の勾玉へと受け継がれた可能性を追う。

第二十章 勾玉に残された日本人の祈り

勾玉は単なるアクセサリーではない。そこには生命、再生、魔除け、権威、そして神への祈りが重ねられてきた。

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