岩利大閑とは何者だったのか? ― 阿波から日本古代史を読み直した先駆者 ―(電子本)
¥3,000
International shipping available
岩利大閑とは何者だったのか? ― 阿波から日本古代史を読み直した先駆者 ―(電子本)
序文(立ち読み用)
邪馬台国は本当に九州や畿内にあったのか。日本神話の舞台は、現在知られている場所だけだったのか。
こうした疑問を持ち、阿波・徳島の地名、神社、伝承、山や川を調べながら、古代日本の姿を独自の視点から追い続けた人物が岩利大閑である。
代表作『道は阿波より始まる』に象徴されるように、彼は「日本の古代史を阿波から見直す」という大胆な問題提起を行った。
本書では、岩利大閑とは何者だったのか、その研究思想と阿波古代史への影響、そして現在まで続く「邪馬台国阿波説」へとつながる足跡を追う。
『道は阿波より始まる』――。
その言葉は、岩利大閑が世を去った後も、阿波古代史を研究する人々の中で生き続けている。
第1章 岩利大閑とは何者か
阿波の地から日本古代史に挑んだ一人の研究者。その人物像と研究への情熱を追う。
第2章 なぜ阿波に注目したのか
岩利大閑は、なぜ徳島こそ古代史の重要な土地だと考えたのか。その出発点を探る。
第3章 『道は阿波より始まる』
岩利大閑を象徴する著作。その題名に込められた壮大な歴史観を読み解く。
第4章 古事記を阿波から読む
『古事記』に登場する神々と阿波の地名・神社を結びつける独自の研究方法を見る。
第5章 日本書紀との比較
古事記だけではなく、日本書紀との違いから古代史の空白を探ろうとした視点に迫る。
第6章 神社が語る古代史
阿波各地に残る古社は何を伝えているのか。神社の祭神や由緒から古代を読み解く。
第7章 地名は古代の記憶なのか
長い年月を生き残る地名を「歴史の証言」と考え、古代の舞台を探す。
第8章 阿波忌部という存在
古代日本の祭祀や産業に深く関わった忌部氏。その本拠地の一つである阿波との関係を見る。
第9章 天照大神と阿波
天照大神の神話と阿波に残る伝承や神社。そのつながりを岩利大閑はどう見たのか。
第10章 大国主命と阿波
出雲神話で知られる大国主命。その物語を阿波の地から見直す可能性を考える。
第11章 剣山と古代信仰
阿波を代表する霊峰・剣山。山岳信仰と日本神話の関係を探る。
第12章 邪馬台国は阿波だったのか
岩利大閑の研究から広がった大きなテーマ。邪馬台国阿波説の核心に迫る。
第13章 卑弥呼と阿波の可能性
魏志倭人伝に登場する女王卑弥呼。その時代の阿波をどのように考えるべきなのか。
第14章 なぜ阿波説は広まらなかったのか
九州説・畿内説が注目される一方、阿波説が全国的に知られなかった理由を考える。
第15章 中央史観への挑戦
歴史は奈良や京都だけで始まったのか。岩利大閑が投げかけた根本的な疑問を検証する。
第16章 阿波に残る伝承の価値
文献には残らなくても、地域には多くの物語が伝えられている。伝承を歴史研究にどう生かすのか。
第17章 岩利大閑が残したもの
彼の著作と研究は、その後の阿波古代史研究者たちにどのような影響を与えたのか。
第18章 現代に続く邪馬台国阿波説
現在も続く阿波説研究。その源流の一つとして岩利大閑の存在を見直す。
第19章 岩利大閑説をどう読むべきか
通説と異なるからこそ面白い。しかし、伝承と史実を区別する視点も必要である。
第20章 道は本当に阿波より始まったのか
岩利大閑が生涯をかけて問い続けた「古代日本と阿波」。その答えを、次の世代が探し続けている。
