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藤原〈中臣〉氏に消された阿波風土記!奪われた神話と封印された阿波古代王国の謎!

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藤原〈中臣〉氏に消された阿波風土記!奪われた神話と封印された阿波古代王国の謎!

序文

奈良時代、朝廷は全国に命じ、土地の地名、産物、神話、伝承などを記録した「風土記」を編纂させました。しかし、阿波国の風土記は現在まで残されていません。

阿波には、古代祭祀を担った忌部氏をはじめ、麻や粟の生産、海人族の航海技術、剣山に伝わる神話、数多くの式内社が存在します。これほど豊かな歴史を持つ阿波の記録は、なぜ失われたのでしょうか。

古代朝廷では、中臣氏と忌部氏が祭祀を担っていました。しかし、中臣氏が藤原氏として政治的な力を強める一方、忌部氏は次第に朝廷祭祀の中心から遠ざけられていきます。

もし阿波風土記に、忌部氏の功績や阿波を中心とする古い神話が記されていたなら、藤原氏が築いた国家の歴史には不都合だった可能性があります。

阿波風土記は、自然に失われたのか。それとも、藤原〈中臣〉氏によって意図的に消されたのか――。

本書では、『古語拾遺』や神社、地名、祭礼、伝承などに残された断片をたどりながら、封印された阿波古代史と、失われた阿波風土記の謎に迫ります。

第一章 風土記とは何だったのか

風土記は地名や産物、神話を記録した、古代国家の地誌だった。

第二章 なぜ阿波風土記は残っていないのか

阿波にも風土記が存在したと考えられるが、その行方は分かっていない。

第三章 阿波を開いた忌部氏

阿波忌部氏は麻や穀物を生産し、祭具を朝廷へ納めた重要氏族だった。

第四章 中臣氏と忌部氏の祭祀競争

両氏は朝廷祭祀を担ったが、藤原氏の台頭によって均衡が崩れていった。

第五章 藤原氏が握った国家の歴史

藤原氏は政治だけでなく、朝廷の儀礼や歴史編纂にも影響を与えた。

第六章 『古語拾遺』に残された抗議

『古語拾遺』には、祭祀から遠ざけられた忌部氏の不満が記されている。

第七章 阿波神話が語っていたもの

阿波には、天照大神や国生み、高天原を思わせる伝承が数多く残る。

第八章 剣山と高天原伝承

剣山周辺の伝説や信仰には、中央神話とは異なる古い記憶が残されている。

第九章 阿波国一宮と古代祭祀

阿波国一宮をめぐる神社には、古代阿波の祭祀を解く手がかりがある。

第十章 消された粟の国

阿波は粟や麻を生産し、古代国家を支えた重要な地域だった。

第十一章 海部氏と黒潮の道

阿波南部の海部氏は、海上交通を支配した海人集団だったと考えられる。

第十二章 阿波から房総へ渡った人々

安房国の伝承は、阿波の忌部氏が東国へ渡った歴史を伝えている。

第十三章 大嘗祭を支えた阿波忌部

阿波忌部が調進する麁服は、阿波祭祀の重要性を現在に伝えている。

第十四章 神社の祭神は変更されたのか

中央神話への統合により、阿波本来の神が隠された可能性がある。

第十五章 地名に残された阿波風土記

神山、忌部、麻植、海部などの地名には、阿波古代史の記憶が残る。

第十六章 式内社が示す阿波の重要性

数多くの式内社は、阿波が重要な祭祀地域だったことを物語っている。

第十七章 藤原氏に不都合だった記録

忌部氏を祭祀の中心とする記録は、藤原氏には不都合だった可能性がある。

第十八章 本当に「消された」のか

風土記の消失には、戦乱や火災、写本不足など別の原因も考えられる。

第十九章 断片からよみがえる阿波風土記

神社、地名、古文書、祭礼をつなげれば、失われた歴史が見えてくる。

第二十章 阿波の歴史を取り戻す

中央の歴史だけでなく、阿波から日本古代史を見直す必要がある。

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