『竹中組長と散った男』!高知が生んだ伝説の喧嘩屋・中山勝正の生涯!(電子本)
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『竹中組長と散った男』!高知が生んだ伝説の喧嘩屋・中山勝正の生涯!(電子本)
序文(立ち読み用)
昭和の裏社会に、「喧嘩の強さ」と「親分への忠義」で名を残した一人の男がいた。
その名は、中山勝正。
昭和12年、高知県香美郡物部村に生まれた中山は、地元で頭角を現し、中井啓一率いる中井組に身を投じた。
その後、自ら豪友会を結成し、巨大組織の中で異例ともいえる速さで地位を高めていく。
だが、中山の人生を語るうえで欠かせない人物がいる。四代目山口組組長となった竹中正久である。
三代目・田岡一雄の死後、山口組は後継者をめぐって大きく揺れた。中山は竹中を支持し、四代目体制では若頭に就任する。
それは組織の頂点に最も近い立場であると同時に、激しい対立の最前線に立つことでもあった。
昭和60年1月26日、大阪府吹田市で竹中正久、中山勝正、南力の三人が銃撃された。中山はその日に命を落とし、竹中も翌27日に死亡した。
この事件を境に、山一抗争は全国を巻き込む凄惨な局面へと進んでいく。
本書は、中山勝正を英雄として礼賛するものではない。暴力団抗争が多くの命を奪い、市民社会に恐怖を与えた事実を踏まえながら、なぜ彼が竹中正久と運命を共にし、今なお語られる存在となったのかを追う。
第一章 物部村に生まれた男
昭和12年、高知県香美郡物部村に生まれた中山勝正。山深い土地の風土と、戦前から戦後へ移り変わる時代の中で形成された人物像を追う。
第二章 敗戦後の高知
敗戦後の混乱と貧困は、若者たちの人生を大きく左右した。中山が成長した当時の高知の社会と裏社会を振り返る。
第三章 喧嘩屋と呼ばれた青年
度胸と腕力で知られるようになった若き日の中山。後世に伝えられた武勇伝と、史実として確認できる部分を分けて検証する。
第四章 中井啓一との出会い
地元高知で勢力を持っていた中井組組長・中井啓一。その目に留まった中山は、人生を決定づける世界へ入っていく。
第五章 親子の盃
中井啓一のもとで経験を積み、若頭へと昇った中山。盃が持つ意味と、彼が重んじたとされる忠義を描く。
第六章 高知の勢力争い
高度経済成長の陰で、地方都市でも利権や縄張りをめぐる対立が起きていた。高知の裏社会が迎えた激動期をたどる。
第七章 豪友会の誕生
中山は自らの組織「豪友会」を立ち上げる。その名称に込められた結束と、組織を急速に拡大させた背景を探る。
第八章 三代目・田岡一雄
全国的な大組織を築いた三代目山口組組長・田岡一雄。中山が田岡体制に認められ、直系組長へ進んでいく過程を追う。
第九章 高知から全国へ
地方出身の中山は、なぜ山口組内部で存在感を高められたのか。行動力、人脈、交渉力から、その急成長を考察する。
第十章 竹中正久との接近
播州の武闘派として知られた竹中正久と、土佐の喧嘩屋・中山勝正。二人を結びつけた価値観と信頼関係に迫る。
第十一章 相次いだ最高幹部の死
昭和56年に田岡一雄が死去し、翌年には後継候補だった山本健一も亡くなる。巨大組織は後継者不在という危機に直面した。
第十二章 四代目をめぐる対立
竹中正久を推す勢力と、山本広を中心とする勢力。組織内部の対立が決定的となり、分裂への時計が動き始める。
第十三章 中山勝正の決断
中山は竹中支持を明確にする。それは単なる人事上の選択ではなく、自らの命と組織の将来を懸けた決断だった。
第十四章 竹中四代目の誕生
昭和59年、竹中正久が四代目を継承する。中山は若頭に就任し、名実ともに組織の最高幹部となった。
第十五章 若頭という重責
若頭は組織運営の実務を担う最高責任者である。中山に託された役割と、その立場が背負った危険を明らかにする。
第十六章 一和会との分裂
四代目継承に反発した山本広らは山口組を離脱し、一和会を結成する。巨大組織の分裂は、全国を揺るがす抗争へ発展した。
第十七章 忍び寄る襲撃の影
対立が深刻化する中、竹中と中山の周囲には緊張が高まっていた。昭和60年1月、運命の日が静かに近づく。
第十八章 吹田の銃声
昭和60年1月26日、大阪府吹田市のマンション付近で三人は襲撃を受けた。中山勝正は47歳で死亡し、竹中正久も翌日に息を引き取った。
第十九章 山一抗争の激化
最高指導者二人を同時に失ったことで報復が連鎖する。山一抗争は多数の死傷者を出し、市民社会にも深刻な恐怖と被害を与えた。
第二十章 中山勝正が残したもの
忠義の人、武闘派、組織の若頭――さまざまな言葉で語られる中山勝正。その伝説と現実を見つめ、短い生涯の意味を問い直す。
