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初代天皇は、二人いた!神話に隠された神武天皇と崇神天皇「二つの建国物語」!(電子本)

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初代天皇は、二人いた!神話に隠された神武天皇と崇神天皇「二つの建国物語」!(電子本)

序文(立ち読み用)

日本の初代天皇は誰か――。一般には、日向から東征して大和を平定した神武天皇とされている。

ところが『古事記』と『日本書紀』を読み進めると、第十代・崇神天皇にも「初めて国を治めた天皇」を意味する「ハツクニシラススメラミコト」という称号が与えられている。
なぜ、初代を思わせる天皇が二人存在するのだろうか。

神武天皇は、天照大神から続く天孫の血統を地上の王権へ結びつけた「神話上の建国者」であった。

一方の崇神天皇は、疫病と混乱を鎮め、神々の祭祀を整え、諸国への支配を広げた「国家統治の始祖」として描かれている。

二人の物語は、同じ人物の記憶が二つに分かれたものなのか。それとも、日本には異なる時代に二度の「建国」があったのか。

本書では、神武東征、三輪山の神、大物主神、天照大神の祭祀、四道将軍、邪馬台国と大和王権、そして阿波をはじめとする各地の伝承をたどりながら、日本建国神話の奥に隠された「二人の初代天皇」の謎に迫る。

第一章 日本には「二人の初代天皇」がいた

神武天皇と崇神天皇が、ともに建国者として語られる不思議を整理する。

第二章 初代天皇・神武天皇の誕生

天孫・瓊瓊杵尊から続く神武天皇の系譜と、その神話的な役割を探る。

第三章 日向から始まった神武東征

神武天皇が大和を目指した理由と、東征経路に残る伝承をたどる。

第四章 長髄彦との戦い

大和を支配していた長髄彦と、神武軍の対立が意味するものを考える。

第五章 饒速日命はもう一人の天孫だった

神武天皇より先に大和へ降臨していた饒速日命と物部氏の謎に迫る。

第六章 八咫烏が導いた建国への道

熊野から大和へ神武天皇を案内した八咫烏の正体と象徴性を読み解く。

第七章 橿原で始まった天皇の国

神武天皇の即位とされる橿原の地に、どのような意味が込められたのかを探る。

第八章 神武天皇は実在したのか

神話、系譜、考古学的年代を比較し、神武天皇の歴史的実像を慎重に検討する。

第九章 欠史八代という空白

第二代から第九代までの天皇に物語が少ない理由と、王統の空白を考える。

第十章 もう一人の建国者・崇神天皇

第十代天皇でありながら「初めて国を治めた」と称された崇神天皇の姿を追う。

第十一章 二人に与えられた同じ称号

神武天皇と崇神天皇に結びつく「ハツクニシラス」の意味を詳しく読み解く。

第十二章 崇神天皇の時代を襲った疫病

多くの民が命を失ったという疫病と、国家的危機の記憶について考察する。

第十三章 三輪山の大物主神

疫病を鎮める鍵となった大物主神と、大和の古い信仰勢力との関係を探る。

第十四章 天照大神はなぜ宮中を離れたのか

崇神天皇が天照大神を皇居の外へ移した物語と、伊勢神宮成立への道をたどる。

第十五章 四道将軍と国土統一

各地へ派遣された四道将軍の伝承から、崇神王権が勢力を広げた過程を見る。

第十六章 神武は神話、崇神は歴史なのか

二人の天皇に関する記述の違いから、神話と歴史の境界を検証する。

第十七章 邪馬台国から大和王権へ

卑弥呼の時代と崇神天皇の時代を重ね、日本列島の政治的統合を考える。

第十八章 阿波から見える建国神話

阿波の忌部氏、海人族、物部系伝承を手がかりに、建国を支えた地方勢力を探る。

第十九章 なぜ建国物語は二つ必要だったのか

天孫の正統性を示す神武天皇と、現実の統治を始める崇神天皇の役割を比較する。

第二十章 二人の初代天皇が語る日本の始まり

神話的建国と国家的建国を一つにつなぎ、日本という国の成立をあらためて考える。

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