「卑弥呼」の正体は「天照大神」だったのか?「邪馬台国」と「五百年の謎」!(電子本)
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「卑弥呼」の正体は「天照大神」だったのか?「邪馬台国」と「五百年の謎」!(電子本)
序文(立ち読み用)
三世紀の中国史書『魏志倭人伝』には、倭国を治めた女王・卑弥呼が登場する。しかし、日本最古の歴史書である『古事記』『日本書紀』には、卑弥呼という名は一度も記されていない。
その一方、日本神話には高天原を治めた太陽神・天照大神が登場する。二人は、ともに女性の最高支配者であり、祭祀によって国をまとめ、弟との対立を経験し、岩戸や宮殿の奥に姿を隠した存在として描かれている。
卑弥呼が生きた三世紀から、日本神話が編纂された八世紀まで約五百年。この長い歳月の中で、実在した女王の記憶が神話へと姿を変えた可能性はないのだろうか。
本書では、『魏志倭人伝』『古事記』『日本書紀』を比較しながら、卑弥呼と天照大神を結ぶ共通点を検証する。
さらに、邪馬台国の所在地、日食、岩戸神話、鏡の祭祀、台与の継承、そして阿波・剣山に残る古代伝承を手掛かりに、「歴史が神話へ変わった五百年」の謎へ迫っていく。
第一章 『魏志倭人伝』に現れた女王
中国の歴史書に残された卑弥呼の記録から、その人物像と邪馬台国の姿を読み解く。
第二章 倭国大乱と卑弥呼の登場
争いが続いた倭国で、なぜ一人の女性が王として選ばれたのかを考える。
第三章 鬼道を操った祭祀王
卑弥呼が行ったとされる「鬼道」とは何か。古代日本の神祀りとの関係を探る。
第四章 人前に姿を見せなかった女王
卑弥呼が宮殿の奥に暮らし、弟を通じて政治を行った理由を検証する。
第五章 高天原を治めた天照大神
『古事記』『日本書紀』に描かれた天照大神の性格と役割を整理する。
第六章 卑弥呼と天照大神の共通点
女性支配者、祭祀、弟の補佐、太陽信仰という二人の類似点を比較する。
第七章 卑弥呼の弟と素戔嗚尊
卑弥呼を補佐した弟と、天照大神の弟・素戔嗚尊の関係について考察する。
第八章 天岩戸は女王の死を語るのか
天照大神が岩戸に隠れ、世界が暗闇に包まれた神話の歴史的背景を探る。
第九章 三世紀に起きた日食
卑弥呼の時代に観測された日食が、天岩戸神話の原型となった可能性を検討する。
第十章 卑弥呼の死と巨大な墓
『魏志倭人伝』に記された「径百余歩」の塚と、古墳時代の始まりを考える。
第十一章 百人の殉葬は何を意味するのか
卑弥呼の墓に殉葬されたとされる人々から、女王の権力と信仰を読み解く。
第十二章 鏡に宿った太陽の力
魏から贈られた銅鏡と、天照大神の御神体・八咫鏡とのつながりを探る。
第十三章 台与は誰だったのか
卑弥呼の死後に国を治めた少女・台与の存在と、神話に残された後継者像を考える。
第十四章 邪馬台国はどこにあったのか
九州説、畿内説、四国説を比較し、『魏志倭人伝』の行程記事を改めて検証する。
第十五章 阿波邪馬台国説という視点
古代祭祀、海上交通、地名、遺跡を手掛かりに、阿波に邪馬台国が存在した可能性を探る。
第十六章 剣山は高天原だったのか
阿波・剣山周辺に残る神話、忌部氏の祭祀、山岳信仰から高天原の原像に迫る。
第十七章 阿波忌部と太陽祭祀
朝廷祭祀を担った忌部氏と天照大神、鏡、麻、玉、神殿造営との関係をたどる。
第十八章 消された女王の名前
なぜ『古事記』『日本書紀』は卑弥呼の名を記さなかったのか。王権編纂の事情を考える。
第十九章 五百年の間に歴史は神話へ変わった
三世紀の女王の記憶が、八世紀の国家神話へ再構成された可能性を検証する。
第二十章 卑弥呼は天照大神になったのか
史料、神話、考古学、阿波の伝承を総合し、二人を同一人物とする説の可能性と限界を示す。
