空海と「善女龍王」の伝説―雨を呼ぶ密教僧と龍神信仰の謎―(電子本)
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空海と「善女龍王」の伝説―雨を呼ぶ密教僧と龍神信仰の謎―(電子本)
著書の説明
弘法大師・空海が祈りによって雨を降らせた――。その奇跡の背後にいたと伝えられるのが、水と雨をつかさどる龍神「善女龍王」です。
平安時代、都を襲った大干ばつ。空海は京都の神泉苑で祈雨の修法を行い、善女龍王を招いて雨を降らせたと伝えられています。
この伝説は、密教の祈りと日本古来の水神信仰が結びついた、壮大で神秘的な物語です。
本書では、空海と善女龍王の出会い、神泉苑の祈雨伝説、室生寺と龍穴神社、如意宝珠の意味、四国や阿波に残る龍神信仰などを分かりやすく紹介します。
空海は本当に雨を呼んだのでしょうか。そして善女龍王とは、いったい何者だったのでしょうか。
史実と伝説の境界をたどりながら、日本人が水に託してきた祈りと、空海の知られざる力の謎に迫る一冊です。
序文(立ち読み用)
弘法大師・空海には、祈りによって雨を降らせたという伝説が残されている。その祈りに応えて姿を現したのが、水と雨を支配する龍神「善女龍王」であった。
京都の神泉苑、奈良の室生寺、そして空海の故郷・四国。各地に残された伝承をたどると、密教と日本古来の水神信仰が重なり合った世界が見えてくる。
本書では史実と伝説を区別しながら、空海と善女龍王を結んだ祈雨の物語、その背景にある信仰の謎を探っていく。
第1章 善女龍王とは何者か
仏法を守り、雨と水をつかさどる龍王の由来を紹介する。
第2章 龍神信仰と日本人
川や滝、井戸、池に龍神を感じてきた日本の水神信仰を解説する。
第3章 空海の誕生と水の記憶
讃岐に生まれた空海と、四国の自然や水との関係を考える。
第4章 若き空海の山岳修行
洞窟や滝、霊山で行われた修行が空海の思想に与えた影響を追う。
第5章 唐で学んだ密教の祈り
空海が唐から持ち帰った密教と祈雨法の秘密を紹介する。
第6章 龍王と密教
龍が仏法の守護者とされる理由と、密教における役割を解説する。
第7章 天長元年の大干ばつ
都を襲ったと伝わる干ばつと、国家による祈雨の背景を探る。
第8章 空海と守敏の祈雨対決
神泉苑に伝わる二人の高僧の祈り比べを読み解く。
第9章 封じられた龍王たち
守敏が龍神を封じ込めたという伝説が意味するものを考察する。
第10章 善女龍王の出現
空海の祈りに応じ、善女龍王が現れたという物語を紹介する。
第11章 神泉苑に降った雨
都を救った大雨と、空海への信仰が広がった過程を追う。
第12章 善女龍王の姿
小さな金色の蛇とも巨大な龍とも語られる、その不思議な姿に迫る。
第13章 室生寺と龍穴
善女龍王の住処とされた龍穴神社と室生の水信仰を紹介する。
第14章 如意宝珠の謎
龍王が持つとされる宝珠と、願いをかなえる力の意味を考える。
第15章 雨乞いと国家鎮護
祈雨が農民だけでなく、国家にとっても重要だった理由を解説する。
第16章 空海は本当に雨を降らせたのか
自然現象、儀礼、政治、信仰の視点から伝説の真相を探る。
第17章 善女龍王と女性神
龍王に「善女」という名が付けられた理由と女神的性格を考察する。
第18章 四国に残る龍神伝説
空海の故郷・四国に残された滝、池、淵の龍神信仰をたどる。
第19章 阿波の水神と空海
剣山、太龍寺、雨乞の滝など、阿波に残る空海と水の伝承を探る。
第20章 今も生きる善女龍王
善女龍王の伝説が現代の私たちに伝える、水と祈りの大切さを考える。
