新日本書記!神話と歴史の狭間から日本の原点を読み解く!(電子本)
¥2,500($15.81)
International shipping available
新日本書記!神話と歴史の狭間から日本の原点を読み解く!(電子本)
著書の紹介
『古事記』や『日本書紀』に記された物語は、日本誕生の歴史を伝える一方、時の権力によって整理された国家の物語でもある。
本書は、神話や伝承だけでなく、考古学、古社、地名、氏族の系譜を照合し、失われた古代日本の記憶を読み直す。
阿波、卑弥呼、忌部氏、海部氏、物部氏などを新たな視点から捉え、日本という国が形成された本当の物語に迫る。
序文(立ち読み用)
私たちが学校で学ぶ日本の古代史は、『古事記』と『日本書紀』を中心に組み立てられている。
しかし、その記録はすべての歴史を伝えているわけではない。勝者の歴史が残される一方、敗れた氏族や地方に存在した文化は、記録の外へ追いやられてきた。
各地に残る神社、祭り、地名、伝承、古墳、出土品を丁寧に見ていくと、正史だけでは説明できない日本の姿が浮かび上がる。
本書は、既存の歴史を否定するためのものではない。神話と史実の狭間に残された断片を結び直し、もう一つの日本誕生史を描こうとする試みである。
第1章 日本の歴史は誰が書いたのか
古代の歴史書が、どのような時代背景と政治目的のもとで編纂されたのかを考える。
第2章 『古事記』と『日本書紀』
二つの史書の成立目的や記述の違いから、国家が必要とした物語を読み解く。
第3章 神話に隠された歴史
神々の物語を単なる空想とせず、古代氏族の移動や争いを伝える記憶として考察する。
第4章 高天原はどこにあったのか
天上世界とされる高天原に、現実の土地や祭祀国家の記憶が残されていないかを探る。
第5章 天照大神の正体
太陽神として祀られた天照大神の成立と、女性祭祀者との関係を読み解く。
第6章 卑弥呼と倭国の謎
中国史書が伝える卑弥呼と邪馬台国を、日本側の神話や地域伝承から検証する。
第7章 邪馬台国は阿波にあったのか
地形、地名、神社、古墳、海上交通を手掛かりに、阿波邪馬台国説の可能性を追う。
第8章 剣山と阿波高天原
剣山周辺に残る巨石、祭祀、神社、伝承から、古代阿波の聖地としての姿を考える。
第9章 阿波忌部氏の真実
麻、織物、玉、祭祀を担った忌部氏が、日本文化の形成に果たした役割を明らかにする。
第10章 海部氏と海の古代国家
海上交通と交易を支配した海部氏の足跡から、海によって結ばれた古代日本を描く。
第11章 物部氏と消された王権
祭祀と軍事を担った物部氏が、なぜ中央政権から姿を消していったのかを考察する。
第12章 出雲神話のもう一つの舞台
出雲という名が示す範囲を見直し、阿波を含む各地の出雲伝承との関係を探る。
第13章 神武東征を読み直す
神武東征を民族移動と王権形成の記憶として捉え、その出発地と経路を再検討する。
第14章 大和王権はいかに成立したか
地方勢力の連合や征服、婚姻、祭祀の統合によって生まれた王権の実像に迫る。
第15章 藤原氏がつくった歴史
中臣氏から藤原氏へと発展した一族が、政治、祭祀、歴史編纂に及ぼした影響を考える。
第16章 地方から消された古代史
中央の記録から外された地域の歴史を、風土記、地名、神社、口伝から掘り起こす。
第17章 古墳と遺物が語る真実
勾玉、銅鏡、鉄器、土器、古墳など、文字を持たない証拠から古代社会を復元する。
第18章 神社に残された氏族の記憶
祭神、鎮座地、社名、祭礼を手掛かりに、各地を移動した古代氏族の系譜を追跡する。
第19章 日本人はどこから来たのか
縄文人、弥生人、渡来系集団が混ざり合い、日本列島の文化を形成した過程を考える。
第20章 新日本書記
正史、神話、考古学、地域伝承を結び直し、多様な人々が築いた日本誕生の物語を描く。
結び
日本の歴史は、一冊の史書だけで完成するものではない。山や川、神社、祭り、古墳、石、そして人々が語り継いだ伝承の中にも、歴史の断片は残されている。
失われた記憶を拾い集め、それぞれを結び直したとき、これまでとは異なる日本の姿が見えてくる。
『新日本書記』とは、新しい権威ある歴史を押しつける書ではない。一人ひとりが日本の原点を考え、未来へ伝えるための新たな出発点なのである。
