『稲持勾玉技術の謎』阿波に眠る奴奈川姫族と玉作りの記憶!(ボイスブック)
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『稲持勾玉技術の謎』阿波に眠る奴奈川姫族と玉作りの記憶!(ボイスブック)
著書紹介(立ち聴き用)
阿波・稲持遺跡では、蛇紋岩の勾玉と、その製作に関わる原石や道具が発見された。同じ吉野川流域の井出上遺跡からは、翡翠の勾玉も見つかっている。
古代の人々は、この二つの石をどのような「玉」として見ていたのか。そして、玉作りの技を受け継いだ人々は何者だったのか。
本書は、奴奈川姫とその一族の足跡を阿波に求める仮説を軸に、勾玉と工人の謎を声でたどる。
はじめに
吉野川のほとり、稲持には玉を作る人々がいた。工人たちは石を選び、打ち、削り、磨いた。その手仕事は、勾玉の未製品や道具となって、今も土の中に残っている。
稲持の蛇紋岩勾玉。そして、吉野川流域で発見された翡翠勾玉。現代では異なる石に分類されるが、古代の人々はともに価値ある「玉」として捉えたのではないだろうか。
その玉作りの技と、奴奈川姫の一族に関係はあるのか。阿波から出雲へ、そして越へ。石に残る事実と各地の伝承をたどりながら、古代の人々の道を探っていこう。
第1章 吉野川のほとりの稲持遺跡
玉作りが行われた土地と発掘成果を訪ねる。
第2章 蛇紋岩勾玉はどう作られたか
原石、未製品、砥石などから工人の技をたどる。
第3章 阿波で発見された翡翠勾玉
井出上遺跡の出土品から、遠方との交流を考える。
第4章 古代人にとって「玉」とは何か
蛇紋岩と翡翠の色や艶、勾玉としての価値を考える。
第5章 技を受け継いだ工人たち
稲持の玉作りを担った人々の暮らしを探る。
第6章 奴奈川姫の名を阿波から読む
古代文献と伝承を確認し、阿波に足跡を求める仮説を示す。
第7章 奴奈川姫族の末裔という謎
工人の一族と姫の伝承は結びつくのかを問う。
第8章 阿波・出雲・越を結ぶ玉の道
玉と技術、人々が移動した可能性をたどる。
第9章 稲持の技術は日本に広がったのか
各地の勾玉と比べ、稲持の影響を検討する。
第10章 勾玉に残された古代阿波の記憶
出土事実と仮説を振り返り、残された謎を見つめる。
おわりに
稲持の工人が、奴奈川姫の一族だったのか。その答えは、まだ出ていない。だが、阿波に玉作りの技があり、吉野川流域に翡翠勾玉も届いていたことは確かである。
小さな勾玉を手がかりに、石を選び、技を伝え、各地を行き交った人々の姿を、これからも探し続けたい。
