1300年前の僧・行基に伝わる古地図!日本の形に隠された謎をたどる!(ボイスブック)
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著書説明
空から日本を見ることのできなかった時代、人々はどのように列島の姿を描いたのでしょうか。奈良時代の僧・行基が作ったと伝えられる「行基図」。
丸みを帯びた国々と、それらを結ぶ道筋には、昔の人々が思い描いた日本の姿が残されています。
本書は、行基本人の制作とする伝承と、現存する後世の地図を区別しながら、その形や国名、街道、周辺世界を読み解きます。
阿波を含む四国の描写にも目を向け、古地図を通して日本の歴史を耳で楽しむボイスブックです。
はじめに
古地図を眺めると、見慣れた日本が不思議な姿で現れます。国々は丸く連なり、道が各地を結び、海の向こうには未知の世界が広がっています。
行基図は、行基が作ったと伝えられる形式の日本地図です。ただし、行基本人が描いた原図は確認されていません。
本書では、その伝承と後世に残された地図を手掛かりに、昔の人々が日本をどう理解していたのかをたどります。
第1章 行基とはどのような僧だったのか
人々の暮らしを支えた行基の活動と、地図に名を残す背景を探ります。
第2章 行基図は本当に行基が描いたのか
本人の制作とする伝承と、史料から確認できる事実を整理します。
第3章 残された古地図と失われた原図
仁和寺に伝わる1305年の写図などから、地図の継承をたどります。
第4章 なぜ日本の国々は丸く描かれたのか
団子を連ねたような形に注目し、地図が伝えようとした情報を考えます。
第5章 都と諸国を結ぶ道の秘密
五畿七道と街道線から、都を中心とする国土の捉え方を読み解きます。
第6章 古地図に描かれた阿波と四国
阿波・讃岐・伊予・土佐の配置を眺め、四国の描写を探ります。
第7章 海の向こうに描かれた世界
周辺の国々や伝説上の土地から、当時の知識と想像をたどります。
第8章 日本を囲む龍と祈りの世界
龍に囲まれた日本図を手掛かりに、地図と信仰の関わりを考えます。
第9章 行基図はどのように受け継がれたのか
写本や出版を通して広まり、長く使われた日本図の歩みを紹介します。
第10章 古地図が問いかける日本の形
現代の地図と見比べながら、形の違いが語る歴史を振り返ります。
おわりに
行基図に描かれた日本には、国々を結ぶ道と、人々が理解していた世界が重なっています。形の違いを読み解くことは、昔の人々の目で日本を見つめることでもあります。
誰が、いつ、何のために描いたのか。その問いを大切にしながら古地図に耳を傾けると、見慣れた日本列島に、新しい歴史の入口が開かれます。
