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「狗奴国」の所在地を読み解けば、卑弥呼の邪馬台国が見えてくる!(電子本)

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「狗奴国」の所在地を読み解けば、卑弥呼の邪馬台国が見えてくる!(電子本)

本の説明文(立ち読み用)

卑弥呼の邪馬台国は、どこにあったのか。その謎を解く手がかりとして注目したいのが、女王と対立した狗奴国である。

邪馬台国だけを探すのではなく、対立した王国の位置から古代の地図を読み直す。狗奴国はどこにあり、二つの勢力は何を隔てて向き合っていたのか。山や川、海の道をたどることで、邪馬台国の輪郭が見えてくる。

本書は『魏志倭人伝』の記述を出発点に、狗奴国の男王、女王国との争い、魏との外交、各地の遺跡を読み解く。九州・畿内・東海・四国を視野に入れ、阿波邪馬台国説の可能性も検討する。

史料に記された事実と、そこから導く仮説を区別しながら、二つの王国の位置関係から卑弥呼の時代に迫る。

序文

邪馬台国の所在地をめぐる探究は、多くの場合、卑弥呼のいた場所を探すことから始まります。女王の宮殿はどこにあったのか。魏の使者はどの海を渡り、どの道を進んだのか。遺跡や地名を手がかりに、さまざまな見方が示されてきました。

しかし、一つの国の場所を知るには、その周囲にあった国々も見渡す必要があります。誰と結び、誰と争い、どこまで勢力を及ぼしていたのか。こうした関係を重ねることで、国の位置を考える条件が整っていきます。

そこで、本書が注目するのが狗奴国です。卑弥呼と対立した狗奴国の所在地を考えることは、女王の勢力が届かなかった地域や、両者が接した場所を探ることにつながります。

二つの国を隔てたのは山だったのか、川だったのか。それとも、船で往来する海だったのでしょうか。

本書では、まず史料の言葉を確かめ、地形や交通経路、遺跡の年代を照らし合わせていきます。阿波を邪馬台国の候補地として考える場合にも、狗奴国との位置関係を説明する必要があります。阿波説を一つの仮説として検討しながら、他の地域に置く考え方にも目を向けます。

所在地を先に決め、すべてをそこに当てはめるのではなく、二つの王国を無理なく説明できる場所を探す。その積み重ねによって、卑弥呼が生きた世界に近づいていきたいと思います。

第1章 邪馬台国の謎を解く、もう一つの王国
卑弥呼と対立した狗奴国。その所在地を探ることが、邪馬台国の位置を考える手がかりになる。

第2章 『魏志倭人伝』に記された狗奴国
狗奴国についての記述を読み、史料から分かることと、まだ分からないことを整理する。
第3章 狗奴国という国名の謎
国名の読み方や文字の使われ方を考え、各地の地名との関係を探る。

第4章 男王・卑弥弓呼とは何者か
狗奴国を治めた男王に注目し、その名前と、史料が伝える人物像を読み解く。

第5章 狗古智卑狗と狗奴国の政治
狗奴国の官として記された狗古智卑狗を手がかりに、王国の政治の仕組みを考える。

第6章 卑弥呼の女王国と狗奴国の関係
女王に属さなかった狗奴国の存在から、卑弥呼の勢力が及んだ範囲を探る。

第7章 二つの王国は、なぜ争ったのか
土地や交易路、周辺諸国への影響力など、対立の背景として考えられる可能性を検討する。
第8章 卑弥呼が魏に求めた支援
交戦状況の報告と魏側の対応を読み、外交が倭国内の争いに持った意味を考える。

第9章 帯方郡と倭国を結ぶ外交
使者や文書が行き交った帯方郡に注目し、卑弥呼と魏を結ぶ外交の道筋をたどる。

第10章 狗奴国は、どこにあったのか
史料の方位や国々の並びを確かめ、狗奴国の所在地を考えるための条件を整理する。

第11章 九州から探る狗奴国
九州の地形や遺跡、交通経路から、邪馬台国と狗奴国の位置関係を検討する。

第12章 畿内・東海から探る狗奴国
畿内と東海の地域間交流に目を向け、狗奴国を想定する考え方と課題を探る。

第13章 四国から見直す古代倭国
瀬戸内海と太平洋に開かれた四国を起点に、海で結ばれた古代の地域関係を考える。

第14章 阿波邪馬台国説と狗奴国の位置
邪馬台国を阿波に想定した場合、狗奴国をどこに置き、両国の関係をどう説明できるか検討する。

第15章 山と川が分けた二つの勢力
山地や河川、峠道に注目し、勢力を隔てる境界と、人々が往来する接点を探る。

第16章 海の道と交易をめぐる争い
港や航路、物資の流通から、海を介して向き合った王国同士の関係を考える。

第17章 遺跡と出土品から王国を探る
集落や墓、土器、武器、玉類などを手がかりに、所在地を確かめるための証拠を検討する。
第18章 狗奴国との対立と卑弥呼の晩年
対立の記事と卑弥呼の死に関する記述を読み、両者の関係を慎重に考える。

第19章 卑弥呼の死後、倭国はどう変わったか
王位継承と壱与の登場をたどり、女王国の変化と、狗奴国の行方に残された謎を考える。
第20章 狗奴国の所在地を読み解けば、邪馬台国が見えてくる
史料・地形・交通路・遺跡を重ね、二つの王国の位置関係から邪馬台国の姿に迫る。

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